昨日は犬島に行ってきました 瀬戸内国際芸術祭2019前哨戦

というわけで昨日の続き。岡山県の犬島に行ってきた話。

朝はごはんも食べずに家を出る。
高松の街は、1日停めておける定額制のコインパーキングがあちこちにある。公共施設が散在しているせいか、高いところから数ブロック歩いていきなり半額近くになることもある。自分は折りたたみ自転車があるからその辺りは価格優先で選べる。ただし未だに相場観がわからない*1

高松港を8:12に出るフェリーに乗る。
9:02に直島の宮浦港に到着。運賃は往復で990円。安い。
船の後ろ側にはカモメなどの海鳥の群れができていた。後流が飛行に都合が良いのか、何か別の理由があるのか。

宮浦港の立派な切符売り場兼土産屋*2で、豊島経由犬島行きの高速船の切符を購入する。不便なことに片道分しか買えない。さらに言うとフェリーの切符もこの高速船のそれも、現金払いしか受け付けてくれない。これで瀬戸芸は大丈夫か、と心配になる。

ともあれ直島に到着して、3年前には何度も利用したこの港と、3年前から変わらない赤いカボチャを見たことで、「瀬戸芸スイッチ」が完全に入ったことを自覚する。
「私は帰ってきた」と心の中でつぶやく。

 

犬島行きの高速船は9:20出発。
価格は1850円。ちょっと高い。
フェリーの埠頭から少し歩いたところにあるので、切符購入と徒歩移動に手間取ると少し慌てるかもしれない。その辺は「四国汽船」のWebサイトか何かで事前に調べておくと安心。

高速船は速いらしいが、狭いし視界も良くないので面白くはない。
でも、豊島の小さな港*3の風景など、とてもとても懐かしい。

 

そして初上陸の犬島。10:15到着。
やや慌ただしいスケジュールで、もっとのんびりしたいところ。でも実質、四国側から船で行くにはこれより後だと無駄が多く、実用的ではない。瀬戸内国際芸術祭が開催されたら変わるのだろうか。

小豆島との行き来は高松が便利。でも岡山県の島々、特にこの犬島は四国からは遠い。なにしろ対岸の本州がくっきり見える位置なのだ。岡山県の小さな港からは数百円で連絡船もある。
もし犬島を訪れるのならば、豊島とセットが便利だろう。直島を拠点にしても良い。本州から島伝いに四国を目指すなら上手く時間を使う必要がある。四国からならば、瀬戸大橋で本州に渡ってからのほうが楽かもしれない。

 


犬島は、小さな、そして静かな島だった。

港に隣接するチケットセンターで、この島の展示と犬島精錬所美術館のチケットも買える。帰路の高速船の切符も買える。クレジットカードが使えるし、スタッフは福武財団の英語が喋れる若者なので、特に外国人旅行客には有難いのではないか。

僕は朝食を抜いていたので、チケットセンターのカフェで「犬島汁粉」を食べる。粒餡のあっさりした汁粉に、カボチャ(甘さを追加)と素麺(餅の代わり)が入っている。軽くて優しくてとても美味しい。

もとより本日最初の便ということで島を散策する人は20人に満たないが、この遅めの甘い朝食で、視界に入る観光客は誰もいなくなった。
実は、この状態を狙っていた。
美術館にせよその屋外にせよ、思いっきり静かに1人で彷徨いたかったのだ。せっかく芸術祭が始まる前に訪れたのも、混雑を避けたから。
こうして少しだけずらすことで、丸1日ずっと、たまにすれ違う程度の“観光客密度”で過ごすことができた。
初動をずらす、というのは島巡りで重要。この戦略は、後で昼食を食べたお店の人にも褒めてもらった。

 

のんびり海岸沿いを歩いていると、すぐに精錬所美術館が見えてくる。
煙突は島のどこからでも見えるし、チケットセンターからの導線がそういう風に作られているため、迷うことはない。
精錬所跡地に近づくにつれ、鉱滓が砂利に混じるようになる。ああなるほど精錬所、と思っているうちに入口のかっこいいゲートに到着する。

というところで今日はおしまい。
本日、うっかり寝坊して、二度寝して、家事と買い物をして、読書して昼寝して、買ったばかりの小説を2冊も読破したら、「やらなきゃならないこと」が積み残ってしまった。
今から寝て、明日は早起きして、朝になんとかしたい。

 

東京の子

東京の子

 

 

 

というわけで、美術館の事は多分明日に書く。
展示と、ボランティアガイドのお婆さん、そしてその後の島巡りについて、長くなりそうな予感がするので。うん、すごいガイドさんだった。

 

犬島「家プロジェクト」

犬島「家プロジェクト」

 
Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2018年 8月号 [瀬戸内シティガイド] [雑誌]
 

 

ではおやすみなさい。

 

*1:高いといっても他県の県庁所在地に比べれば格安。ちなみに昨日は450円のところに停めた。

*2:立派な名前が付いていた格好良い建物だが覚えられない。そしてフェリー接岸時にはトラックやワンボックスカーが連なっていて素敵なガラス張りの建物が隠れてしまう。

*3:すぐに出航するので降りることはできない。眺めるだけ

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。