夏休みの間に、甥(小学校2年生)と僕の両親(甥の祖父母)でどこかへ遊びに行くのが恒例になっている。
姪はまだ幼いから、同行しない。甥にとっては、姪にかかわらずに羽根を伸ばす機会にもなっているのだと思う。家族と離れて遊ぶというのも、甥には珍しい経験ではないか。
今年は近場で、ということで、静岡市の山奥まで川遊びに行った。父と甥と僕。
「うしづま水辺の楽校」というところ。地域の有志の人達が中心になって、安心して遊べるように管理された河原の遊び場。
安倍川の河川敷の、伏流水が出てくる場所がプールのように掘ってある。水は冷たく、とても澄んでいる。
足がつくほどの浅さで、下流に流される恐れもなく、大人からみたらとてもありがたい。川辺には簡単な日除けと、駐車場とトイレもある。
魚(アマゴ)も放流されていて、まあ子供にはなかなか捕まらないけれども、とにかく遊べるようになっている。
甥は少し前に伊豆の海を満喫してきたため、こういうヤワでアマチュア的な遊び場では満足できない様子。「他の、もっと深くて流れの速いところがいい」と文句を言う。
しかしそれでも2時間たっぷり休憩無しで潜っていたから、それなりに楽しんだと思う。
僕は足を水につける時はあったけれども、基本的に座っているかその辺を歩いているかしていただけ。
隣にシートをひいていた女の子が足首に切り傷をつくり困っていて、絆創膏を渡したら「お兄さん、悪い人ではないですね」と褒められた。「良い人」ではないにしろ、高評価といえる。
しかし最近の中学生や小学校高学年の女子は、みんなお洒落だ。川遊びなのに、サンオイルみたいなものを持っていた。
お礼に、限定版のきのこの山を貰った。
昼過ぎに撤収し、さらに山奥の山里(隠れ里みたいなところ。ワサビ栽培発祥の地らしい)で手打ち蕎麦を食べた。
大きなワサビの葉の天ぷらがついてきた。辛さは無い。
薬味のワサビがさすがに美味しい。甥の分のワサビまで、ちびちび口に運ぶ。
帰りに静岡サービスエリアでソフトクリームを食べた。
牧場から直送の牛乳が売りの、ミルクっぽい味。僕はソフトクリームに牛乳臭さは求めていないから、バニラ風味のほうが好き。
帰宅して甥と絵を描いて遊ぶ。
夕食は、両親とともに「ココ壱番屋」でカレーを食べた(両親にとっては人生初のココ壱)。
皆で書店に寄った後に、甥をマンションまで送り届ける。「明日、また行こう!」と言われてしまった。
特別に運動した訳でもないのに、なんだか疲れた。
どうやら、普通に日向に座っているだけで、僕は疲れてしまうようだ。