料理の本には「パスタを茹でる際は塩を多めに入れろ」と書いてある。
確かに、野菜や他の食材を煮る時よりは塩気が強いほうが美味しい。
最近はお昼にパスタを茹でることが多いので、最適な目分量を極めるべく毎日違う量を試している。
今日はかなり大量の塩を使った。
途中で味見をした時に、既に失敗の予感がした。
茹で時間が長い種類のパスタで、しかもフライパン(液面/湯量比が大きい)を使ったので、水の蒸発も多かったのだろう。出来上がる頃には本当に塩辛くなってしまった。
面倒なことに、食べられない程ではない。
もう少し塩がきつければ、食べるのを諦めたり、水で洗って冷して食べていただろう。
居酒屋で、宴会の終盤だったら誰にも気付かれなかったかもしれない。それくらいの濃い味付けになってしまった。
トマトとバジルをどっさり入れて誤魔化した。まるで山盛りのサラダのような昼食だった。
昼食の準備をしている時に、ちょっと宗教じみた勧誘の人達が来た。
“ホメオパシー・有機農法・シュタイナー教育・酸素水・免疫強化運動”という実に盛り沢山な内容で、さらに共同生活(週末のみでも可)も勧めてくる。
なかなかしつこい。こういう時は、台所と玄関が近いアパートは不便だ。
三重といえばヤマギシ会の本場なので、ちょっと期待してしまったが、別に関係は無さそうだ。
三重や奈良の山奥に行くと、大昔のコミューンの名残りが残っていたりする。彼らもその一種かと思ったが、パンフレットの端々には“かなり右寄りの”説明文が見られたのでちょっと違うのかもしれない。
あらゆる意味で盛り沢山な人達だったが、各論の整合性がうまく取れているのか、心配になる。
自前のWEBサイトも持たない方針らしいので、活動はなかなか大変そうだ。
どんな主張であれ、昼食の準備をしている時(特に失敗が予見される時)に勧誘するのは賢明では無い。
妙に慌しい昼食になってしまった。