四国での独り暮らしを始めて数ヶ月、料理の味付けを初めて失敗した。
小松菜と人参とベーコンのパスタ、至ってシンプルな料理だ。
ちゃちゃっと作ってとりあえず食べる、美味いも不味いもないような昼の食事。どうしてこんなに塩辛いのか。
食べるのを諦めるほど塩っぱいわけではない。でも、美味しくない。
身体にも悪いだろう。
しかしパスタで塩辛いと、リカバリがほぼ不可能なので困ってしまう。とはいえ1人で集中して食べているから気になる塩辛さであって、居酒屋のコースメニューで出てきたら違和感を持たず食べてしまうくらいの味付けではあった。でも失敗は失敗。
困ったことに、その失敗の原因がわからない。
パスタを茹でる湯に塩は入れたが、標準より少なめだった。
下茹でした小松菜と、人参とベーコンを炒めた時に塩は少し振ったけれど、いわゆる「味塩胡椒」を風味付け程度に使っただけ。
ベーコンだって特別な品ではない。
しいて言えば、細いパスタだったのが原因かもしれない。湯を十分に切らずにフライパンで混ぜたため、塩分濃度が高くなってしまった可能性はある。
目分量、かつ大抵の調味料は控えめ、という方針の自炊をしていても、こういうよくわからない失敗は発生する。
失敗といえば、今日は休日の過ごし方として失敗だったと思う。
午前中はだらっと寝て過ごした。読書は進んだけれど、それだけだ。
午後の遅い時間になってから郊外のショッピングモールに行ってみたら、とても混雑していて嫌になってしまった。
服を買う目的だったのに結局何も買わなかったし、他のいくつかの「外出したらついでにやること」はすっかり忘れていたし。
まあいいや、まだ2日目、今日は回復の日としておこう。
実のところまだ少し喉に腫れがあるのだ。咳もたまに出る。
晴れていても風は冷たいし、夜はパジャマや布団の選択に少し迷う。もう5月も目前というのに変な感じだ。