スパイスカレーという料理がある。
スパイスを炒めて作るカレーで、従来のカレールウを使ったものと区別される。
年寄りと暮らしていると、こういうものを食べる機会は少ない。
とはいえ父は(年齢のわりには)食に保守的ではないため、普通の昭和的カレーに近い風味ならば、喜んで食べてくれる。
今日はそのスパイスカレーを作った。
時間短縮と、スパイスの簡略化を主目的に工夫してみた。
朝に下拵えをしておく。唐揚げ用としてカット済みの鶏肉にヨーグルトとカレー粉*1をまぶして冷蔵庫に入れておく。
帰宅したら玉葱を刻み、炒める。
炒めるというか、ほとんど焼き付けるといっていい状態で放置する。焦げない程度に放置しながら、他の野菜を切り、生姜やクミンなどを足していく。
野菜は全て小さめに刻む。これも時間短縮を目論んだもの。
今日はトマト、人参、南瓜を使った。
最後にヨーグルトごと鶏肉を加え、火が通ったら塩で調味する。
普段の料理では調味料に塩気があるものばかりだから、この味付けは少し気をつけなければならない。カレーの塩味ってどの程度だろうと考えながら少しずつ塩を足し、不安ならば唐辛子など辛味で調整する。
いつの間にかカレーが出来上がっている。
スパイスの多くをカレーパウダーで済ませたせいもあって、かなり"普通"っぽい。
具が多ければなんとかなる…というのがコツだろう。
所要時間は32分*2。
合間にさやいんげんのマリネを作り、きゅうりを切ってわかめと和えた。カレーを中心にした夕食としては、十分に早いと自己評価している。
お店で食べるような個性的な味はしない。
でも、思いつきで作ったにしては良いカレーだったと思う。
今日はおそろしく暑かったから、生姜を増やした爽やかな味を目指してみた。そういう小さなアレンジが楽にできるのも、このカレーの良いところだと思う。