帰宅したら、机にレンコンが置いてあった。母の字で「蓮根」と書かれた付箋が貼ってある。母は稀に、こういう謎の表示をする。
いいかげん疲れていたし、空腹だった。この状況で、このレンコンを食べていいものかどうか判断は難しいが、でも食べてしまう。考えるより早く晩ご飯を作る速度が、疲弊した週末には必要なのだ。
どこか記憶の遠くから「レンコンチャンプルー」という単語が浮かんできた。
そんなもの食べたことも聞いたこともないが、でも想像で作ってみる。
ところで沖縄にレンコンはあるのだろうか。びっくりするくらいに大きい、あるいは細くて風味が強い、ような気がするが、よく知らない。
ともあれ作る。
細切りにした時点で、いわゆるレンコンらしさが消えた。
これをごま油で炒める。一味唐辛子と酒、塩で調味。
豚肉の細切りも炒める。玉子を流し入れて、さっと混ぜる。
鰹節をどっさり入れて完成。
いちおう自分の考える「チャンプルー味」には到達した。
レンコンは塩麹で炒めると美味しいが、それに近いかもしれない。
なにぶん思いつきの料理、諸々の違和感はあるが、口に入ればあとは栄養である。
他に焼いたネギと、焼いた厚揚げを食べた。
そういえば、レンコンを蓮茶(ベトナム料理店で遭遇するアレ)で煮る料理かお菓子か、そういう品が存在すると、遠い昔に読んだ。詳細をすっぱり忘れてしまったが、いつか食べてみたいものだ。
蓮花の香りのレンコン、美味しそうではないか。
これは蓮茶。
沖縄料理までカバーするとは、さすが俺達のオレンジページ。
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