夜の間に雪が降った。
積雪といっても、庭の土の上で5mmくらい、舗装された道路の大部分では、朝7時の時点で溶けていた。庭はうっすらと白く、見ているぶんにはとても綺麗。
この程度の積雪でも、温暖な静岡県中部の平野部では問題が発生する。
通勤の際に、横滑りして道路を塞いだトラック、交差点でスリップして横転した軽自動車と巻き込まれたタクシー、それにバイパスの路肩を走行中に転んだ大型スクーターを見た。
雪に弱い静岡県民、とはいうものの、さすがに弱すぎではないか。
同年代の人達とは、中学生の頃の「あの雪の夜」が共通の話題になる。あの時代に子供だった人達の多くは、しっかりと覚えている。
たぶん塾帰り(高校受験向け進学塾が流行っていた時代)だろう、夜に雪が降り始めた。数センチも積もらなかったが、車や柵や郵便ポストにある雪をかき集めて、雪だるまを作った。
それくらいに雪が珍しい土地なのだ。
幼稚園や保育園では、雪を体感するために「雪見遠足」をする。雪の積もっているところまでバスで出かけて、雪遊びをして「これが雪だ」と教える。県外の友人に言ったら、かなり驚いていた。
ところで昨日は、あらかじめ「つきさむ」で購入してあったカップケーキを食べた。
特別な何かがあった訳ではない。ただ単に、心身に栄養を行き渡らせる為に、美味しいものを食べる必要を感じただけ。
シンプルな、バニラとレモンの風味がするカップケーキだった。
上に刺さっている、妖精かサンタクロースのように見える武装した老人は、三重県在住時にはよく見かけた。具体的には、三重県菰野町のカフェ「Snug」で出会える。なんだか個人的に懐かしい。
捨てられずに様々な場所に保管しているから、部屋の片付けをすると、変なタイミングで出会うことになる。
捨てられないが、使い道が無い。
近所の公園にあるクヌギの根本に、こっそり何体か刺してみたいと考えている。ちょうど彼らが住んでいそうな洞がある。ミニチュアのキノコをテーブル代わりに、ちょっとした秘密のお茶会を演出するのだ。
しかし絵面として、なんとも少女趣味(森ガール系)な感じがして、おっさん的には気が引ける(セッティングしている自分を想像せざるを得ない)。チープなフィルムカメラで撮影したら、ちょっとやり過ぎだろうか。
素敵な活用方法を思いついた人は教えてください。炊きたてのご飯に刺すと、日常が歪んで面白いです。
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