今日はことさら寒かった。
普段より厚着をして、それでも服の隙間から冷気が入ってくる感じ。静岡県の中部としては珍しい。
寒いといえば、先週末に訪れた三重県北勢地域も寒かった。
静岡から概ね5℃から8℃は気温が低かった。用心して暖かい服装で行ったけれど、楽しくのんびりサイクリングするような気温ではなかった。



三重県の菰野町が主な目的地。
お気に入りのカフェ「Snug」では朝食にサンドイッチを食べた。
見た目は映画に登場するようなジャークチキンのサンドイッチ。味はとても良い。ごちそうを食べている気分になれる。
せっかく菰野町まで来たのだからと、自転車で湯の山温泉郷を走ってみた。電動アシストかつミニベロでも、坂道はなかなか辛い。
それでも頑張って、坂を登りきったところにある御在所岳ロープウェイまでは行った。この時期には樹氷を見ることができるのだという。
本州の中部地方、特に東海においてこれほど簡単に樹氷に出会えるところは他にない。ロープウェイに乗るだけで御在所岳(標高1200mくらい)まで行けるのだ。
でもこの日は曇り空。時々は細かい雨のような氷の欠片のようなものも舞っていた。
駐車場にいたおじさんは言う。
「ロープウェイは動いているが、視程は最悪。真っ暗で真っ白で、数m先も見えないよ」
映画やゲームの「警告するために配置された人」みたいな言い方である。
「真っ暗で真っ白」という言い回しは、ハンバート・ハンバートあたりの「フォークソング・童謡っぽいけれど、少しダーク」な雰囲気もある。
ともあれ、そんな状態で御在所岳に登っても意味はないと判断し、再び山を降りることにした。2500円かけて山頂まで行き、そのすべてで「真っ暗で真っ白」では、お金と時間がもったいない。
実は三重県に住んでいたときに、このロープウェイには何度か乗っていて、その時に「ほぼ真っ白」かつ極寒な体験はしているのだ。


菰野町の尾高高原にある「NEST」にも行った。森の中にある本当に素敵なお店。
お店に行けたのは10年ぶりくらいかもしれない。
プリンとチャイを堪能し、それ以上にお店の雰囲気や風景を楽しんだ。
人に会う用事があって、いなべ市へも行ってみた。
三重県には長く住んでいたが、いなべ市を訪れたのは初めて。こぢんまりとした、静かな街だった。
このいなべ市ではニホンザルを何度も見た。市立病院や図書館の駐車場にさえ歩いていて、ちょっと驚いた。「鹿に注意」の看板の上にも、大きなニホンザルがいた。サルは間近で見ると、なかなか怖い。中型犬くらいの生き物が何頭もこちらを観察しているのだから、見るからに危険そうなのだ。山で見かける姿の何倍もおそろしい。
せっかくいなべ市まで来たのだからと*1、軽便鉄道の博物館にも立ち寄った。
博物館は日曜のみ開館するというが、展示車両は見ることができる。車両に近寄っていったところ、マニアっぽい初老の男性2名が話しかけてきたので、適当なことを言って逃げてしまった。この人達と長話をしても楽しいことにはならないだろう…とゴーストが囁いたのだ。オタクについて、僕は詳しいのだ。
結局のところ、博物館や美術館は閉館中、ロープウェイは悪天候など、施設・行楽地の類は全てパスして、人に会ったりお店でお茶をしたりと、おそろしくのんびりとした「三重訪問」になってしまった。
でも、なかなか楽しい日帰り旅行だったと思う。なにしろ住んでいた土地だから、新しい場所なんて行かなくても楽しめるのである。
今日は静岡を右往左往しながら、時々は三重県のことを思い出していた。
たぶん次に行くのは春だろうか、次こそはロープウェイに乗ろう、そんなことを考えていた。
そして、帰宅してから三重県で買ったお菓子を食べた。お菓子は明日には無くなってしまうだろう。さみしいことである。
*1:僕の日帰り旅は「せっかく〇〇まで来たのだから」が多すぎる。







