今日もことさら暑かった。
少し離れたところで雷雨があっても、空気がもったりと湿っていても、我が家には雨が降らない。フキもアジサイも萎れているし、洗濯物もぱりっとしない。
今夜からは雨も降るし気温も下がるとニュースでは言っていた。
とにかくそういう高温多湿な日々が続いているので、うっかりアイスを買ってしまった。普段あまり冷たいお菓子を買わないので、これは完全に気の迷いである。こういう棒付きのアイスを買ったのは何年ぶりか。
田舎のスーパーマーケットの「プレミアムなアイス」の棚にあったこのアイスキャンデーを選んだのは、完全にジャケ買い。見た目に釣られたのだった。
カバの印がとてもかわゆい。
てっきり、スーパーのあった地域のローカルアイスだと思っていたのだが、九州は柳川市のメーカーが手掛ける品だった。
通販もグッズ展開もしている"作られたレトロ・ローカル感"に自分は釣られてしまったのだった。それがなんだか悔しいが、ともあれおいしいイチゴのアイスだった。
そして食べていて思い出したのだが、自分はこういうシャキシャキとした歯ざわりの、固いアイスが好きではなかったのだ。特に最後のふた口くらいが食べづらい。
でも、なんとかきれいに食べ終えて、今は「たまにはいいかな」とさえ思っている。
そんな水曜日。
この日記を書いている途中から、待望の雨が降り始めたようだ。
大粒の雨が降っているのに月明かりが雲を通して見える、不思議な光景が窓の外に広がっている。