炒飯をごちそうになる

特に親しくもない人を助けたら、お礼をしたいという。
仕事の延長でもあるし、苦労もしていない。だからそこまでする必要は無いのに…と思うけれど、断るのも悪いので昼食をごちそうになった。

それがこれ。炒飯と餃子のセット。
かなり目上の人と、街の小さな中華料理店のカウンターで食べる炒飯。おいしいのだけれど、これは一人でのんびり食べたいタイプの料理だ。

「まだ足りないか。他になにか食べるか?」と、まるで僕を学生のように扱う。歳をとると他人に食べさせたくなる欲が湧くのは自分でも経験があるけれど、壮年が中年にそれを向けるのはどうかと思う。

ともあれ、とても良い炒飯だった。炒り卵が別に炒めてあるところ、焼豚の切れ端(塩辛い)が中央に固められているところが特徴だろうか。
お持ち帰りの炒飯もあるくらいだから、お店の名物なのかもしれない。

 

 

ところで帰宅したら、漫画家の鳥山明氏の訃報が飛び込んできた。
僕は鳥山氏の熱烈なファンというわけではない。
ただ、小学生から高校生までの期間、漫画やアニメ、それにゲームなどで鳥山氏の作品を楽しんできた。どれも全て大ヒット、そして実際に特別だった。
どんな絵も漫画も、鳥山明作品だと一目でわかる。立体感があるというか、視点を動かせば向こう側のディテールも用意してあるだろうと思わせるのが、鳥山氏の絵だった。
ああいうメジャーかつオリジナルな人は、なかなかいない。

そんなわけで今夜は、なんだかとても落ち着かないのだ。
自分の人生の一時期を形作った大きなものが、終わってしまった。

まるでポップスターの訃報を聞いた時のような感じだ。
熱烈なファンでもないし、大人になってからはリアルタイムで最新作を追いかけていたわけでもない。それでも、もう新しいものが生まれないと知ったら、ざわざわするのだった。僕たちの世代にとっては、漫画の神様あるいは王様といえる人だった。

 

 

1ヶ月ほど前に、鳥山明氏のイラスト集を購入していた。ほとんど気まぐれで、古書店で他に買うものがなくて手に取ったもの。いくつかのページを眺めたあとに本棚に突っ込んでいた。
今夜はこれをきちんと読もうと思う。

 

お題「ささやかな幸せ」

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