きちんとしたカキフライ定食

久しぶりに清水区の「かね田食堂」へ行ってきた。
先日SNSで画像を見かけて、行きたいなあと思っていたところだった。なんと昨晩、伯父から声がかかったのだ。すごい偶然だ。

母の葬儀で十数年ぶりに再開した伯父は、父の兄である。
相応に老いていて、先月から少しだけ遺産や家財の整理を手伝っている。今日はそのお礼も兼ねてということだが、なんとなく自分を他の親戚と間違えているような雰囲気もある。

ともあれ、おいしいごはんをご馳走になるのに何の不満もない。自宅からはいささか遠いが、それでも車を飛ばす価値はある。今日の昼に、父と一緒に伯父の住む清水区へと赴いた。

 

「かね田食堂」は、静岡市清水区の老舗居酒屋だ。
漫画「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこ氏が贔屓にしていることで有名になった。
実は自分も子供の頃に何度か訪れたことがある。
昭和の時代には、子供が海鮮居酒屋に行くことは滅多に無かったため(少なくとも我が家では皆無だった)親戚の伯父・叔父たちに連れられて行った店や食べ物のことはよく覚えている。両親も清水区で働いていたときは、たまに行っていたようだ。

そんな「かね田食堂」は、昼にはランチもやっている。
今日はその中から、カキフライ定食を選んだ。

とてもしっかりとした牡蠣を使っていた。牡蠣はサイズではない…と食通のエッセイに書かれていた記憶があるけれど、たしかに丸々と太っていれば、むやみに大きくなくても満足できる。数だって5個あれば、十分に贅沢な気持ちになる。

ご飯が少し変わっていて、玄米も選べるようになっていた。自分は玄米と白米を1/2ずつ、量は少なめで注文したが、なかなかおもしろい趣向だと思う。

漬物、鰹の角煮(名物)それに味噌汁がつく。

伯父に呼ばれはしたが、そもそも席はカウンター。
新型コロナ対策で食事中は喋らないし、伯父も同行した父も黙ってビールと定食を口に運ぶだけ。会食というには静かだが、忙しいランチタイムだから長居をする気にもなれない。
おいしいものを食べに遠方から来たような人達と、近所の勤め人が半々くらいと、客層は普段行くような店とは違っているところもおもしろい。



会話は、食後に巴川の傍を散策するときに存分にできた。
伯父も父も、このあたりは勤め人時代に慣れ親しんだ土地だから、思い出話ばかりしていた。近くの清水銀座や清水駅前銀座は、ずいぶん寂れてしまった。
9月の水害で、さらに古い店が閉店してしまった。とはいえ、自分達だけで、清水駅前の繁華街に行くようなこともない。そんな話をしていたようだが、それでも楽しそうに見える。

 

それが今日の昼ごはん。とても素晴らしいカキフライ定食だった。
午後から今までは、ひたすらパソコン仕事をしていた。実はまだ、ばたばたと忙しい。

でもそろそろキーボードから手を離して、お風呂に入って、寝ます。
おやすみなさい。

 

お題「ささやかな幸せ」

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