夕食の前に、クライミングパンツの紐を交換していたんです。
その時の話を書こうと思います。
パンツといってもズボン、要はゆったりしたズボンですね。僕はルームウェアとして使っています。
その腰部分に通っている紐が、いつの間にか行方不明になりました。ウエストゴムも緩んできて、やはり紐が欲しいところ。
本当は同色かつ同素材の布テープがあれば一番なんですが、あいにくそんなに都合の良いものは手元にありません。
そういえば…と工作素材の箱を漁って見つけ出したのが、白いビニロンの紐。
太さは3.0mm。金剛打という撚り方の、とても丈夫でしなやかなロープです。
どうせ誰に見せるものでもないので、色は妥協しました。
紐を通すのは、ちょっとだけ大変でしたね。
なにしろ平らな布テープとは違いますし、僕の工作箱には紐通しも無い。
小学生の頃から使っている裁縫箱は、ちょっと奥まった場所にあって取り出したくはありません。
こういう時には安全ピンが便利なのです。
紐の先を少し折って、安全ピンを刺します。すると、紐の先に硬い安全ピンが来るから、紐通しの代用になるのです。
学生時代にこの安全ピン活用法を思いついて、以来自分は紐通しの不要な人生を歩んでいます*1。
とにかく無事にクライミングパンツ(ズボン)に紐が通って、あとは片付けという段で悲劇は起きました。
余ったビニロンの紐を、なんとなく手の中でしゅっと滑らせたら、これがものすごく痛い。見ると左手の平に火傷のような跡ができています。一部は皮も剥けていて、見るからに痛い。誰もいない部屋で声を出す意味もないのですが、それでも小さく悲鳴が出ました。
両手で紐をくるくると巻いて束ねながら、手の上をいつもより早く滑らせただけで、この仕打ち。
でも悪いのは僕なのです。道具は罪を負うことができません。こういう時にはお風呂に入って寝るしかありません。
というわけでお風呂に入ったのですが、とてもとても左手が痛かったです。
サランラップとビニール袋と防水テープで密封したのですが、そもそも熱気が痛くて、仕方がないので(頭の中で)ウィンターソング*2を歌って凌ぎました。
でも、お風呂から出て傷口を洗って(とても痛かった)冷静になってみると、傷はとても浅いのです。
いちおう軟膏を塗っておきますが、夜はこのまま眠れそう。気になるようなら解熱鎮痛剤を半錠飲むかもしれません。
左手をロープで火傷したことで、今日はもう台無しです。
明日か明後日にでも、手芸用品店に行けば良かったのです。横着してホームセンターにあるもので服をなんとかしようとしたのが間違いの元だった。
あーもう!と頭の中で何度か嘆いています。声には出さないけれども、でも痛み以上に、失敗がつらい。あーもう。
*1:ただし、安全ピンは探すと見つからない品物の筆頭格です。裁縫箱や、旅行用のソーイングセットにはあるけれど、今回はそれらを探すつもりはないので、見つけ出すのに苦労しました。
*2:Every Little Thing の”恋をしている”や、カズンの"冬のファンタジー"