映画「宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました」を観た。
映画館で見るつもりは無かったのだが、夕方にちょうど時間ができたので、つい出来心で鑑賞した。
普段なら絶対に観ないタイプの作品ではある。でも、きちんと楽しめた。
いわゆる「料金分は楽しめた」というやつだ。
あらすじは以下に引用する。静岡のミニシアター「静岡シネ・ギャラリー」のポスト*1だ。
韓国軍の兵士が1等58億ウォンの当選くじを軍事境界線の向こう側に落として、北朝鮮の兵士に拾われちゃう映画を上映します。取り返したいけど境界線は越えられない。相手は相手で換金できない。奪い返すか手を組むか、どっちにしたってお国にゃ言えない秘密の南北ドリーム争奪戦、開戦です。 pic.twitter.com/XLJ7LjcVF2
— サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー (@Sarnathhall) 2023年11月20日
話を聞きつけた双方の仲間も次々参戦して大金ゲットできないか知恵を絞ったり無茶したり。やがて謎に深まる両軍の連帯感。韓国映画の歴代興収1位に輝く※『宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました』今冬上映。
— サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー (@Sarnathhall) 2023年11月20日
※…韓国映画の歴代興収1位に輝いています、ベトナムでpic.twitter.com/TgeJCfkQqR
朝鮮半島の国境線といえばシリアスなものが大半だが、今作はこてこてにお笑いである。大昔の、垢抜けない韓国映画のテイストをわざと押し出しているのではないかと思えてくる。最初から「なるほど、こういう映画だな」とわかるし、そのままラストまで突っ走る。
正直なところ、途中で飽きる。
全てが予定調和的で、個別のギャグを楽しむだけだから。仕事の後ということもあって眠くなってくる。
それでも、今どきここまでねっとりじっくりと冗談ばかり続く作品なんて珍しくて、最後まで楽しい。アメリカのB級映画とも違う、きちんとスター達がまともな演技をして、それでも野暮ったいのだ。
ベトナムでも人気で、静岡シネ・ギャラリーでも続映が決定したようだ。
個人的には(自分の好みではないこともあり)そんなに人気が出る映画かなあと思う。
でも、こんな「肩肘張らずに見ることができる作品」の見本のような作品だから、逆に今の時代は特別なのかもしれない。
そんな水曜日。
なにしろ暖かい日だった。手元の温度計は22℃を記録し、街では上着を脱いでいる人も多かった。このまま春になるのだろうか。
*1:昔はツイートと言った。