チーズはどこへ消えた?
3日前にチーズを買った。
スーパーマーケットのプライベートブランドの、安いプロセスチーズ。ベビーチーズと呼ばれる、小さな直方体のものだ。
スーパーマーケットからの帰路、買い物袋から落ちてしまったことに気づかず、車の助手席に一晩と半日ほど放置してしまった。
昼間も寒かったし、車を走らせて暖房をつけるようなこともなかった。だから低温のまま保たれ、おそらく変質などはしていないだろう。
それでもなんとなく不安である。
勿体ないと口にしてお腹を壊したら馬鹿みたいだ。
安いものだから諦めて捨てるほうが安全安心である。
というわけで、チーズをどこかに置いた。
そのチーズが1日経った今も見つからない。
冷蔵庫の定位置には、もちろん無い。食べないことを決めたのだから、そういう場所には置かないはずだ。
かといって、これからチーズとアルミ包装とを分けて処分するのに、乾物庫や本棚やクローゼットに仕舞うということもないだろう。
そんなわけで、最初は先入観抜きで、その後は台所を中心に片っ端から探しているのだが、チーズは今も見つからない。
放置されたチーズを車内で発見し、帰宅後に台所で(チーズ以外の食料品を)冷蔵庫や戸棚に移していた時に、外套のポケットに差し込んでいたような気はしているのだ。
「一時的とはいえ、こんなところに入れておくと面倒なトラブルを招くぞ」と思ったような気もしている。
記憶していないだけで、その後に手早く分別処分を済ませた可能性もある。
それならば良いのだけれど…と今も不安を抱えている。
困ったものである。
潰れたたいやき
帰宅前に鯛焼きを購入した。
着ていたジャケットはアウトドア風のもので、大きなポケットがたくさん付いている。
右側の腰あたりにあるポケットに、鯛焼きを収納した。
鯛焼きの保管用に設計されたように、ポケットに鯛焼きはぴったりと収まった。
家に帰ってから、両手で抱えるサイズの箱を運んだ。
重くはないが、大きくて固い素材だ。腰のあたりで支えて室内に運び込んだ。
その時に、鯛焼きが潰れてしまった。
ポケットの中で鯛焼きが、そして鯛焼きが内包する白餡が潰れる感触というのは、実に嫌なものだ。他に例えることが難しい、ただ嫌なだけの感触。
幸いなことに、鯛焼きは餡が外に漏れただけで、一部を食べることができた。粒餡も漉餡もおいしいけれど、たまに食べる白餡も悪くない。
しかし、ジャケットは洗うことになった。
手洗いは仕方がないけれど、乾燥後にワックスで手入れが必要な生地なのだった。これが実に面倒。アイロンを使った熱処理が要る。
どうして箱を持ち上げる前に気づかなかったのだろう…と後悔している。
先ほどはお風呂で、そして今からは洗面所で後悔をする。寝る前に洗うつもりなのだ。ああ面倒くさい。
あたたかな廊下
今日はとても暖かい。
夕方に帰宅した時は、外よりも屋内のほうが暖かかったくらい。普段はひんやりしている廊下さえ、20℃近くあった。
建物全体が断熱構造とはいえ、冬の廊下とは思えない室温。もちろん部屋だって、暖かい。
朝からエアコンをつけっぱなしだったのかと疑い、各部屋をチェックした。それくらいに異例の室温だった。
ちなみに今も暖かく、暖房器具を使っていない。
しかし明日からは例年通りの寒さだという。
今日との気温差は10℃以上ある。風邪をひいてしまいそうだ。
今週のお題「最近おいしかったもの」