仕事で浜松市天竜区の二俣町へ行っていた。
昼の休憩時間に、地元の人に勧められた「光明寺」へ行ってみた。
山の斜面にある、少し大きめの寺といった雰囲気だが、ここは大黒天が有名なのだという。勧めてくれた人は「金貼りの大黒天では日本一」と言っていた*1。
確かに巨大な大黒様が鎮座していた。
大黒天も、ここまで大きいと迫力がある。台湾やタイの神様を連想する。そういえば大黒天はインドの破壊神を仏教に取り入れた存在であり、日本では大国主命を習合した神様だった。迫力があるのもうなづける。
絵馬は、さらに迫力があった。
サイズは普通で色は金色と、まあまあ普通。
でも善男善女の願いが、かなり俗っぽい。
「出世して収入が増えますように」「資格試験に合格して、特別手当がつきますように」といった、基本の願い事のオチに金銭を絡めるのが基本となっているものが多い。さらに「臨時収入がありますように」など書き足した絵馬もある。「宝くじが当たりますように」は、主文の場合も多いけれども、ごく普通の願い事にオプションで付けてあることもあった。
ファンにとっては常識なのだろうか。例えば「家族が幸せになりますように」は、ここの絵馬ではマナー違反あるいは間違った構文である可能性が高い。この場合は「家族が幸せになりますように。そして宝くじ1等賞が当たりますように」とすべきなのだろう。
世の中には様々な信仰の形がある。
この寺は奥の院も素晴らしい。
7分ほど山を登れば到着する、小さな展望台付きの寺なのだが、見晴らしがよくて気持ちがいい。
四季桜と紅葉を同時に鑑賞することもできる。
この二俣町は、この冬に何度も行く予定がある。
カフェやパン屋など素敵な場所も見つけたので、次はそのあたりを見てみたい。
*1:金貼りの大黒天業界に詳しくないので、凄さがわからない。
