昨日に引き続き、朝から静岡県西部に行っていた。
午前中は浜松市、そして午後には磐田市近辺に。
夕方に暇になった時には、ちょうどヤマハ関係の建物が集まるエリアにいた。
愛知県豊田市のトヨタほどではないが、磐田市にはヤマハ発動機の本社や工場、研究施設が集中する丘陵がある。赤くて丸いヤマハ発動機のマークが目立つ、いかにも企業城下町といった場所だ。
ここには「ヤマハ発動機 コミュニケーションプラザ」がある。
ヤマハの製品や歴史を紹介するPR施設。企業博物館というほど堅苦しくない、ファンと取引先のための施設といった雰囲気。
無料なのに充実した内容と、整った設備。
応接は丁寧だが、基本的に放置してくれるのもありがたい。
それにしてもヤマハ発動機という会社は、本当に様々なものを作っている。
エンジン単体や発電機、自転車にゴルフカート*1、船やプールや浄水施設、もちろんバイクやバギーも。そういった多種多様な製品が、古いものから最新のものまで揃っているから、見ごたえは十分。
無関係そうな製品も、技術的なつながりがあって、ヤマハが扱う必然性がある。そういうものも、展示を見ていくとわかるようになっている。
もちろん会社の歴史や、時代と製品との関わりなども展示がある。
浜松市のヤマハ(楽器)のPR施設・博物館も充実していたけれど、このヤマハ発動機も展示がすごい。好きな人は、これだけで1時間は楽しめるのではないか。
ヤマハといえばバイクの会社。そしてレースとの関わりもある。
というわけで2階の半分以上は、バイクレースとバイクの展示になっていた。
2000年以降の展示が少ないのは、バイクとバイクレースが下火になった影響だろうか。なんとなく寂しいけれど、昔のバイク黄金時代のものと見比べるのも楽しい。
本社敷地内の施設だから、来客者の応接(?)にも使われていた。
説明役の社員さん達も、どことなく楽しそうに見える。これは静岡市の田宮模型の本社ショールームでも感じた空気。自社製品を楽しく説明できる場所があるのは、とてもうらやましい事だ。
それほど広くはないが、関連図書コーナーや売店もある。現物に乗って楽しむ展示品も多い。週末にはイベントも多く開催されているようだ。
ヤマハ製品のユーザーはもちろん、乗り物好き、機械好きには強くおすすめできる。
自分のような、軽い好奇心で訪れるにもいい。座ってのんびりできるフロアもあるし、行けば何かしら楽しめる要素がある、そんな場所だった。