田子の浦のドラゴンタワー

家族の用事で、早朝から静岡県東部へ。
一人だけの時間がとれたので、しばらく富士市を散策してきた。

 

といっても短時間。雨がいつ降ってもおかしくない空模様だったから、短い散歩だけ。
今日は田子の浦漁港にある「みなと公園」へ行ってみた。

正式名称は「ふじのくに 田子の浦みなと公園」。この"ふじのくに"という名前はつまり、行政から特別な予算が出ているという符丁である。静岡県においては、空港からトイレまで、あらゆる場所に"ふじのくに"予算が投入されているのだ。

名前はともかく、良い公園である。
広々していて、もちろん富士山もよく見える。
ただ、だらだら歩くには素晴らしい場所だ。

平日の午前中だったから、幼児を連れた若い家族が多かった。遊具も小さな子供向け、子育て支援の施設もあるようだから、母子2人でのんびりするにはぴったりだと思う。

休日には駐車場が混むと注意書きにあった。
周囲には他にも公園があるし、釣り人が使う空き地もある。元気な人は歩くと良いのではないか。サイクリングの休憩地点としても良さそうだ。

 

 

さて、この公園には「ドラゴンタワー」がある。
大仰な名前だが、鉄とステンレスと木でできた、展望台のことである。言われてみれば龍の意匠が読み取れる。
公園で最も見晴らしが良い高台にあって、田子の浦漁港、富士山、伊豆半島そして駿河湾と、景観は最高だ。公園全体を眺めるのも楽しい。
ただし登ってくる人は少ない。地元の人には、わざわざ登るような場所ではないのかもしれない。津波タワーのような印象もあるし、この公園は他の場所でも見晴らしが良いし。

 

 

他には帆船を象った箱型の建造物がある。
歴史学習施設ディアナ号」である。
中は簡単な展示室になっていて、ディアナ号のことが学べる。
ちなみにディアナ号というのは、ロシアの軍艦。江戸末期に伊豆半島の下田に来て開国の交渉をしていたら地震に遭って破損、その後に戸田港へ回航中に流されて、この田子の浦近辺で沈没した…みたいなエピソードがある。ちなみに戸田港ではロシア人と日本人で「ヘダ号」を作ったそうだ(深海博物館に展示があった)。

見た目ほど楽しくはない施設だ。紹介ビデオがエンドレスで流れ、パネル展示が何枚かあるだけの学習施設であって、遊具ではない。
でも外見は面白い。わざわざ帆船型にすることもないのに…と思ってしまう。

 

 

というわけで、田子の浦みなと公園は、とても良い公園だった。
観光などで、わざわざ行く場所ではない*1。近所に欲しい大きな公園、という感じ。

 

 



クローバーなど雑草を刈り込んで芝生代わりにしている、ざっくばらんな管理も好感が持てた。行けて良かった。

 

今週のお題「好きな公園」

 

*1:シラス丼などがおいしいお店は近所にある。ドライブのついで、なら良いかもしれない。

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