冷蔵庫の危機

朝に食べたヨーグルトが冷たくなかった。
室温に比べれば低温なのだが、冷蔵保存している温度ではない。

どうやら冷蔵庫のドアが少しだけ開いていたようだ。
早起きして朝食の準備をした父が、しっかりと閉めなかったようだ。ドアポケットからはみ出た何かがドアの固定を邪魔したのだろう。そのまま数時間、ドアは開いたままだった。

 

魚や生肉などが無いから衛生上の問題は無さそう。
とはいえ、放置はできない。
そして、いちど冷気が逃げた冷蔵庫というのは、元の低温に戻すのが難しい。ドアをきちんと閉めれば冷蔵庫が温度上昇を検知して頑張るのだが、最大出力を続けても広い庫内はなかなか冷えないものなのだ。

取り急ぎ、電源喪失時の手順に従うことにする。
冷凍庫にあった保冷剤をいくつか、冷蔵室と野菜室に移す。夕食に使う冷凍食材も冷蔵庫に入れる。
さらにキッチンの温度をエアコンで少し下げる。
そして昼までは開けないように父にお願いをして、家を出た。

先ほど確認したところ、きちんと通常の冷たさが保たれているようだ。
故障ではなくて何よりである。

 

 

しかし昨日も今日も、朝はずいぶんと涼しくなった。
冷蔵庫のトラブルも、数日前ならば大変なことになっていたかもしれない。

今回は熱容量の大きな液体が多く冷蔵庫にあったのも助かった。上に書いたように生の魚や肉も無い。
様々な偶然に助けられて、冷蔵庫の危機は最小限で済んだのだった。

 

お題「ささやかな幸せ」

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