餃子の日:静岡餃子の専門店「餃子の福満」

所用にて、朝から久しぶりの静岡市中心街へ行っていた。
雨のなか傘を差して歩きまわる。

昼食の時間には、中心街の外れ、駒形通りのあたりにいた。
風情があって好きな商店街だが、食事をする場所はほとんど知らない。

 

そういえば若い頃に何度か行った店がある…と記憶を頼りにたどり着いたのが「福満」。ここは餃子が有名な老舗だ。

静岡餃子発祥の店を名乗るが、静岡に住んでいて福満と似た餃子を食べた記憶がない。自宅で作る野菜多めの餃子は、どちらかといえば浜松餃子の系譜であり、この福満の特徴とは一致しない。

ともあれ、この店の餃子はとてもおいしい。
皮がもっちりと厚く、餡の味は強めで、脂は控えめ。僕はこの店では餃子だけを注文する。

というわけで数年ぶりの福満でも、やはり餃子だけを食べた。
水餃子と焼餃子を各1皿。そういう注文は多いようで、特に変な顔をされない。


雨の休日ということもありお客さんは少なかった。地元の老人達がテレビを見ながら餃子を食べ、店主さんと雑談をしていたくらい。たまに持ち帰りの生餃子を買いに来る人がいるだけで、静かで落ち着いた店内だ。

老人2人で切り盛りしている店だから、全体にのんびりしている。
やさしく丁寧な接客も、この店の良いところだろう。

 

今日の餃子もおいしかった。焼餃子は酢とラー油*1で、水餃子は添えられたタレで食べる。2皿では自分には多いくらい。でも、おいしくて量は気にならない。


一昨日に読んだ小説の影響で、皮が厚い餃子を食べたい気分だったのだ。でも手作りする暇もないし、さてどうしようと思案していた。だから、素晴らしいタイミングで福満に立ち寄ることができて幸運だった。

 

初代店主である満州帰りの女性が始めたという餃子は、昔と変わらぬおいしさ。
創業当時は餃子が一般的ではなくて「さめこ」と読ませていた…なんて話を今日はカウンター越しの会話で聞くことができた。そういえば、10年以上前にも同じ席で同じ話題を聞いた気がする。
餃子はもちろん、雰囲気も良いお店だ。自分の生活圏からは少し外れていて、なかなか行く機会は無いけれど、やはり好きな店なのだった。

 

静岡 餃子王国

静岡 餃子王国

Amazon

お題「昨日食べたもの」

*1:唐辛子の粒が残るペースト状のラー油は、もしかすると静岡餃子の特徴なのかもしれない。他の土地で見た記憶がない。

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。