寿司20貫

今日のお昼は、お寿司だった。

 

訪問先の人達に連れられて漁港の近くの寿司屋へ行ったのが、11:00少し前。
寿司屋というか、昼は定食を、夜は海鮮居酒屋的にも使われる小さな店だ。
「ここの寿司は、安いがうまい」と言う。

雨のなかシャッターが開くのを待った。自分達以外にも、ずいぶんと並んでいる人がいる。雨が強くて注意報が出ているのに行列ができるくらいの人気店らしい。晴れていたら、もっと並ぶのではないか。

自分達は開店後の一巡目の客となった。
連れてきてくれた会社の人達は「運がいい」と喜んでいた。

どうやら、数量と時間限定(11:00〜12:00)のランチセット的な寿司があるようなのだ。
それが先に書いた「安いがうまい」寿司なのだろう。薦められるままに自分もそれを注文した。

確かに安い。
20貫の握り寿司と、アラを使った味噌汁で1000円。
そして、とてもおいしかった。

赤酢を使った酢飯は、ほんのりとあたたかい。小ぶりなので20貫でも食べ切れる。
そういえば最近は出来合いの冷たい寿司しか食べていなかったな、なんてことを思った。職人がきちんと作った、寿司屋の寿司だ。


安さの秘訣はネタにあるのだろう。
切れ端みたいな刺身や、小鉢に使った余りもの、不揃いな魚介類が使われている。でも、魚はどれもおいしいし、味付けに工夫がされていて、一手間かけた寿司になっている。穴子なんて端の部分が積み重ねてあるのだが、それがほんとうにおいしいのだ。
いわゆる「シェフのまかない」に近い"良さ"があった。

漁港が見える店で、充実した、そして少しだけ珍しい寿司を食べることができた。
しかも今回は先方の奢り。自分も先方も「安い」を連発していて、しかも自分は接待される側でもないのだが、とにかくご馳走になってしまった。当たり前だが、奢られる寿司は格別である。
今どきファストフード店のセットメニューでも700円はするのに、これだけの寿司が1000円というのは、さすが漁業の町。
平日の昼間に、まるで伊豆半島にでも旅したような特別なものを食べてしまった。

 

 

普段の行動範囲から離れた場所にあるわけではない。
また機会があったら食べに行こうと思う。ただし、行列は嫌だ。もっとひどい雨の日に行けば、並ばずに済むだろうか。

 

お題「昨日食べたもの」

 

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