ここ数年は夏といえばかき氷を食べていた。
でも今年はほとんど食べていない。環境が変わって機会が減ったうえに、あまりに暑いと屋外で食べるタイプの店にも立ち寄りたくなくなる。さらにブームが過ぎて店が減った現状では人気の店は行列ができている。
そういった諸々の事情により、今年の夏はきちんとしたかき氷を食べた記憶がほとんど無い。
だから今日のおやつに食べた宇治金時は、おそらく今年度に最初のかき氷だった。
ちょうど新静岡駅近くに行く機会があったのだ。新静岡駅といえば、徒歩数分の場所に老舗甘味処かつ和菓子屋の「いわらや」がある。
ここは手作りのブルーベリーかき氷や搾りたてのレモンかき氷もおいしい。和菓子屋らしくあんみつも良い。でも僕はこの店では宇治金時が好きだ。
ちなみに、おはぎと酒饅頭もおいしい。ただし、売り切れていることもある。
今日は少しだけ良いことがあったので、オプションで白玉団子(3個)も追加した。小さなお皿に分けてあるのがうれしい。澱粉と米粉の事をよく知っている店だからこその配慮である。食べる直前まで、白玉団子ならではの柔らかさと瑞々しさが保てるのだ。
粒餡だってすばらしい。
おそらく日持ち優先のお菓子とは別に甘味用に用意しているのだろう。かなり上品な甘みがして、抹茶蜜と合わせるとちょうどいいのだった*1。
果物でもお菓子でも、その季節の最初に食べる品は厳選したいもの。
そういう意味では、今年度最初のかき氷は、大成功だった。
ファミレスで適当なものを選ばなくて良かった。ファミレスのかき氷が今日の宇治金時を毀損することは論理的にあり得ないのだが、なにしろ人の心とは不可思議なのである。