清水港散策:コーヒーと、コーヒーチーズケーキ

所用で清水区へ赴く。昼前から半日ほどの暇な時間ができたけれど、1人で人混みへ突入するのは嫌だ。
というわけで、清水港の倉庫街から巴川河口周辺を歩いてきた。

自転車ならば気楽に探検できる清水港周辺地域。
でも今日はあろうことかサドルだけを自宅に忘れてきたので、今回は徒歩での散策となった*1。港で自転車を組立てて、サドルが無かったときの衝撃は、筆舌に尽くし難い。
さらに言うと、今日はゴールデンウィークということで人が予想外に多く、自転車の組み立て作業を眺める暇人も多かった。彼ら彼女らの見守るなか、再び折りたたみ、車に載せるときの恥ずかしさもまた、筆舌に尽くし難いのだった。

 

しかし今日は暑かった。
日陰とベンチを求めて入ったフェリー乗り場のビルは涼しかった。
静かな場所を探してビル内を歩いていたら、ローカルラジオのスタジオがある階に辿り着いた。なぜこんな場所にラジオスタジオがあるのかはわからない。2人ほど見物客がいる以外は、数人のスタッフとDJがいるだけ。ブースの周辺だけが賑やかなせいで、いかにも寂れた田舎のラジオといった雰囲気がある。スタジオの声がフロア全体に流れているのも、空虚な感じ。
スタジオ内のアイドルっぽい人がこちらを見て言う。
「あっ、3人目のお客さんが来てくれましたね。青年かな、おじさんかな、とにかくありがとうですー」と声が聞こえてくる。
スタッフの1人が手招きをする。「どんどんパフー」と効果音が鳴っている。公開収録に巻き込もうとしているようだ。
自分としては、そんなものに出たくはない。ラジオネームの用意だってしていない。
だから、心の中で「そういうつもりじゃないです」と言いながら、階段をUターンして戻ることになった。
僕は誰もいない場所で脚を休めながら読書をしたいだけなのだ。

せっかくだからとひたすら歩いていたら、コーヒーが飲みたくなった。
次郎長通り商店街にあるカフェで、コーヒーとコーヒー・チーズケーキを喫食した。

コーヒーはとてもおいしい。
コーヒー・チーズケーキは、さほどコーヒー感はない味だった。ただ、コーヒーに合わせるケーキとしては、とても良い塩梅だったと思う。
古い銀行をリノベーションしたカフェは、すばらしく居心地がよかった。

goo.gl

散策の結果、このカフェに辿り着けたことが、今日の成果だった。
そして、遠出もせず、休暇でもなかったこのゴールデンウィークの、ささやかな「よかったこと」だった。

今週のお題「何して遊ぶ?」

*1:サドルを外す必要のない折りたたみ自転車ではあるが、交換作業をしたまま作業部屋に置き忘れていたのだった。

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。