甘くて奇妙なスナップエンドウ

我が家は田舎と住宅地の境界にある。そのせいか、家族に元農家の知り合いが多い。
彼ら彼女が営む家庭農園の収穫物が、我が家には"おすそわけ"として届く。
農家を引退した老人達は、家庭菜園で食べきれない量の野菜を作りがち。その一部が我が家に来るわけだ。

とてもありがたいことだ。
大根や白菜が毎日のように届くと困ってしまうが*1旬の野菜がふんだんにある生活が送れることは、紛れもない幸福である。

 

 

今日はスナップエンドウが届いた。
というか早朝に玄関に置いてあった。やはり近所に住む父の知人が届けてくれたらしい。

新鮮なスナップエンドウはとてもおいしかった。
昼のサンドイッチは、焼いたハムとチーズ、そして茹でたスナップエンドウだけで完璧な味になった。

夕食にも使った。筋を取って電子レンジで加熱しただけのものを、マヨネーズ*2や塩胡椒で食べる。おそろしく甘くて、豆の香りがして、それだけでごちそうだ。

 

 

 

しかしその後に奇妙な状況に陥った。
父も僕も、ひたすら眠くなったのだ。

父は20時過ぎには寝てしまった。
夕食を食べて、風呂に入って、その後にすぐに寝た。今日は妙に眠いと言っていた。

僕も眠気に負けて、先ほど50分ほど寝てしまった。
台所の片付けをしたのは覚えている。
普段はその後にコーヒーか紅茶を用意して自室に移るのだけれど、その辺りから記憶が怪しい。ベッドに入り「布団から足が出ているな」と思いながら、数秒で寝た。

今は特におかしなことはない。すっきりした頭で、こうしてパソコンに向かっている。
父が先ほどトイレに起きたようだ。このまま朝まで寝るのだと言う。

たったそれだけの話だが、こんなことは初めてだった。
スナップエンドウと眠気だけが、普段とは違っていた。

 

 

まだそのスナップエンドウはたくさんある。
風邪薬や鼻炎の薬のように「服用後は車の運転や機械操作をお控えください」ということは無いとは思うけれど、一応は警戒しておく。

それにしても、おいしいスナップエンドウだったなあ。

 

お題「簡単レシピ」

*1:今はタケノコに困っています。

*2:父のみ。僕は苦手なので使わない。

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