富士スバルライン・富士吉田町 & 四畳半タイムマシンブルース

富士吉田

所用にて山梨県富士吉田市へ行っていた。
せっかくの他人のガソリン代(経費)と自分の時間を使うのだ、どこかに寄り道ができないかと目論んでいたのだが、忙しくてそれどころでは無かった。
せめて静岡に帰る前に気の利いた店でコーヒーでも…と思ったのだが、これも無理。年末の平日には気の利いたカフェは店を閉めてしまうのだった。

かろうじて、昼食は名物の吉田うどん。といっても河口湖町で食べたのだが。

店名を冠した”全部入り”のうどんにしては廉価。
太くてかたい麺と、醤油入り味噌汁的な汁の組み合わせは、とてもおいしい。おいしいのだが、「趣味人が自己流で作ったうどん」っぽさもある。そういう垢抜け無さもまた、吉田うどんの持ち味ではあるのだが。

 

慌ただしい滞在だったが、昼過ぎには富士山を少しだけ登ることができた。
富士スバルラインは積雪のため5合目で通行止め。5合目まで車で行き、少しだけ周辺を散策できた。
5合目の展望台には、それほど長時間は滞在していない。富士山が近すぎて見えないし、富士吉田の街を見下ろしても特に感興もない。
でも、静岡県中部では見ることができない雪の風景はとても良かった。富士吉田の街からすぐに行けるし、標高がどんどん上がって楽しいドライブになった。

 

四畳半タイムマシンブルース

12月と1月に長時間運転が予想されていた。ということで、あらかじめAmazonの朗読サービスに加入してあった。といっても無料お試し期間(お試し再加入サービス)を利用しただけだが。

 

 

今回は森見登美彦氏の新作「四畳半タイムマシンブルース」を聞きながら静岡と山梨を往復した。全行程の7割くらいで読み終えたので、分量はちょうどいい。

四畳半神話大系シリーズの登場人物が、舞台演劇のサマータイムマシン・ブルースの世界で活躍…みたいな説明文の通り、今回は脚本家の上田誠氏との共著*1
ものすごく狭い界隈で、限られた人数が歴史改変SFをどたばたと行うあたり、たしかに演劇っぽいかもしれない。
森見登美彦作品らしい濃い面々が個性たっぷりの台詞を連発するから、朗読サービスとの相性もいい。まるでアニメ映画を見ているような体験だった。

四畳半神話大系でおなじみの登場人物を使ったファンサービスみたいな作品。後で調べてみたら、アニメ作品などもあるようだ。

しかし、ことさら寒い富士山麓は似合わない作品ではあった。暑い夏の暑苦しい話なので。

 

 

こんな水曜日。
ほぼ成り行きで急に決まった長距離移動だったが、良い気分転換になった。
天気も良くて、全行程で富士山がくっきりと見えた。あまりに当たり前に見え過ぎて、写真を撮るのを忘れていたくらい。帰り路の夕刻に、なんとなく停車して眺めた富士山が素晴らしかった。

 

お題「気分転換」

*1:…になるのだろうか。よくわからない。

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