所用にて静岡市清水区へ。
遅めの昼食に食べたカレーが、とてもおいしかった。
時間と場所の都合で、とりあえず入った店だったのに、大当たり。
店の名前は「ソワカ」あるいは「そわか」*1。
静岡では珍しいモーニングがある喫茶店でもあり、朝から開いているのは知っていた。
大きく太い字の「カレー」という看板も、昔からあったはず。
ただ、自分の生活においては、この辺りで外食をすることは基本的に無いため、なんとなく気になるけれど行ったことがない店の一つではあったのだ。
とても綺麗で居心地がいい店内。
昭和後期から平成にかけてのモダンな様式だが、きちんと調度にお金をかけている感じがする。趣味100%というほど”我”が出ているわけではないけれど、好きなものにコストをかけてマイペースを保っている店だ。最近はとても珍しくなってしまった。
メニューは少ない。
コーヒーとカレーが主となっている。カツカレーは、注文を受けてからトンカツを揚げるとのこと。
そして(おそらくは)看板メニューかつオリジナルの黒カレーは、少しお得なコーヒーとのセットもある。今日はせっかくなので、この黒カレーとコーヒーのランチセットを注文した。
なぜカレーが黒いか。黒ごまをたっぷり使っているからだ。
ここまでごまを使うと、皮の苦味もかなり強くなる。
でも、苦味、酸味、そして甘味が不思議なバランスで調和していて、でもきちんと日本カレーの味わいもあって、なんだか面白かった。
スパイスや肉の旨味や野菜の味が溶け込んだルゥという、基本的な日本カレーの様式で作られているのに、数種類の隠し味が目立つという面白さ。ごまの味も、その一つ。
というわけで、なんだかびっくりしながら、この見た目がすごいカレーを食べ進めたのだった。
地元の人には有名な「隠れた名店」なのかもしれない。
良い昼食だった。
もちろんコーヒーもおいしかった。カレーとコーヒーの組み合わせが好きな人には、強くおすすめしたい。
*1:表記が一定しないのだ。