家の用事で、朝から富士宮市へ。
昨日の降雪で富士山は麓まで真っ白。国道は乾いていたが、路肩や田畑、そして建物の屋根には雪が積もっていた。
せっかくなので、用事を済ませたあとに、少し朝霧高原方面へドライブをしてきた。
といってもこんなご時世、人混みは避けなければならない。
「誰にも会わず、雪を楽しむ」をテーマに車を走らせた。感染リスクを日常の買い物レベルに抑えるべく行動する。
人と会わない…となると観光地の食事は避けなければならない。
色々と考えながら走っていたら店も何もない田舎に辿り着いてしまったため、途中で買ったパンとチーズでサンドイッチを作って食べた*1。特においしいものではなかったけれど、景色が良かったから合格。
家を出る時に魔法瓶に入れてきたコーヒーが何よりのごちそうとなった。
なにしろ気温は3℃から5℃。
周囲は雪に覆われていて、外にいるだけで、手も足も冷えていく。
田貫湖や朝霧高原のハイキングコースを少し歩き、寒くなってきたら車に戻ってコーヒーを飲む。そしてまた、富士山や湖の風景を眺めて、のんびり歩く。
その時はとても楽しかった。
でも帰宅してからは、あの時間は何だったのかとわからなくなってくる。土産も買わず、名物も食べず、ただ歩いて眺めて過ごした数時間。
雪でテンションが上がっていたのかもしれない。
でもまあ、雪に触れることができて、良かった。
普段は雪なんてものは遥か遠方の山(例:富士山)に積もったもの以外に無いのが静岡県中部。特に海が近い平野においては、雪を間近に見ないで一冬を過ごすことも珍しくない。東部へ行くタイミングで降雪があったのは(僕個人としては)僥倖だった。
ほとんど人のいない静かな湖畔を歩いて、よくわからない鳥の羽音を聞くなんて、狙ってできることではない。
富士宮を訪れたのは、極めて面倒な”家のこと”だったため、当初はいささか心がざわついていたのだが、今は行って良かったと思っている。
そんな金曜日。
富士宮まで行って、富士山と湖と牛を見た日。もう眠いので、寝ます。おやすみなさい。