家系ラーメンの後悔と反省

昨年に親戚の家の処分を手伝った。
そのお礼として温泉旅館の宿泊券みたいなものを貰ったのだけれど、このご時世で他県へ行くわけにもいかない。このまま期限が来てしまうのかと諦めていたのだが、「新型コロナが終わってから期限は仕切り直し」の連絡が来て、とても嬉しい。しかも旅館からはお饅頭が届いた。一度も行ったことがない土地だが、ファンになってしまう。
おそらくその宿泊券を使うのは両親になる。だけど僕も同行するか、別の機会に行ってみようと決めた。

 

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それはそうとして、今日のお昼はラーメンを食べた。
未だに慣れない「家系:イエケイ」というカテゴリーに属するラーメン屋。家系といったらカケイじゃないかと、脳ではなく魂が叫んでしまう。

味は濃かった*1
周囲のお客さんは、ご飯(平日は無料)をお茶碗いっぱいによそって、一緒に食べているようだった。僕は糖質をケーキで追加摂取するタイプなので、ラーメンは単体で食べたい。
でも味の濃いラーメンには、白いごはんが合うのかもしれない。よくわからない世界だ。

初めての店の慣例として、店の名前を冠した「メインの具材を全部載せラーメン」を選んでみた。
しかし、他のお客さんはそんな注文はせずに、オプションに凝ってみたり、新作や限定メニューを楽しんでいるように見えた。
自分だけが、失敗をしたように思えてならない。

僕はよく、この種の選択ミスをする。
有名なお店で「せっかくだから」と一番高い品を注文して、そのことを誰かに伝えると「なんや、あの店でそんなもん頼んだんか。それだけは絶対あかん」と言われてしまう。
間違いなく注文できたと確信が持てるのはカフェのおやつだけ。ケーキ店もそれなりに自信はあるが、目移りして後悔が残る。
酒の出る店は全般的に苦手。肉系は褒められる。魚介類は好物だが、外食では失敗が多い気がする。
ラーメンなどは本当に駄目だ。成功率は3割程度(体感)を下回るはず。

ちなみに自分で作る料理は、こういった当たり外れの概念自体がない。
まずくても楽しむ。そもそも、味だけのために最大限の努力をしない。そもそも、食材を買ったときに後悔していても、作り始める頃にはそんなものは消えてしまう。

 

 

まあいいや、誰も注文していなくても、食券を渡したときに店員さんが「おや?」という顔をしたとしても*2、30円の差額で明らかにゴージャスな限定メニューを選べたと後でわかっても、それでも普通においしいラーメンだったのだ。
後悔はしても反省はしない。

 

 

ああ、これは完全に「孤独のグルメ」である。
仕方がない。実際に中年独身男性が、ひとりで静かに平和に楽しむ昼休みの外食なのだから、こういうことは起こりうるのだ。2020年代リアル・フィクションである。

 

 

 

お題「昨日食べたもの」

 

*1:注文時に油脂の量を聞かれたので「少なめ」と伝えた。なんとなく「多め」と伝わったような気がして、もやもやしている。早口すぎて復唱がよく聞き取れなかった。

*2:えっ?と声を出していたような気もする。

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