今、外はとても強い雨が降っている。
冬とは思えない雨だ。でもしっかり寒い。
昼間だって寒かった。気温もそうだが、なんだか薄暗くて、気が滅入る感じの空。
家族は日帰り旅行で山梨に行ったのだが、快晴でとても気持ちが良かったという。僕はそのLINEが来たときに、自転車で俄か雨に遭遇していた。
そんな寒々しい日だったから、おやつには焼きリンゴを作った。
ちょうど、小さめの硬いリンゴをいただいたのだった。このリンゴ、老いた家族は好みでないという。確かに普段食べているリンゴとはサイズだけでなくて食感も皮の厚さも違う。こういう”食べ慣れないもの”は僕の担当になる。
バターが残り少ないので、オリーブオイルを主に使った。
それでもきちんとおいしくできる。この場合、シナモンは要らないかもしれない*1。砂糖も少なめにして、食べるときに蜂蜜をかける*2。
リンゴと蜂蜜といえば「ハウスのバーモントカレー」を思い出してしまうのは昭和の人間だからか。最近はめっきり買わなくなったが、今でも「リンゴと蜂蜜」を味の秘訣として売り出しているのだろうか。昨今、カレーといえば何かしらの隠し味が当たり前になったから、バーモントカレーの”商品力”は相対的に落ちているのではないだろうか。
気温と天気、焼きリンゴ、と続いてどうしてカレーの話題になったのだろう。
そういえば今日は夕食にカレーを作ったのだった。たぶんそのせいでカレーを連想したのだ。
カレーはチーズ*3を溶かし込むと、片付けの際に鍋が洗いやすくなる。比較実験をしたわけではないけれど、なんとなく油の落ちかたが違う気がするのだ。
風味付け程度の量(1人前でスライスチーズ0.5枚程度)でも違ってくるはず。カレーについて「自分なりの信仰」があるとしたら、この「チーズと片付け」がそれにあたる。
小麦粉・澱粉系の粘りとは別のとろみが足されるのもいいし、単純に乳製品の味わいが加わるから、隠し味としては穏当かつ万人向けでもあるし。
焼きリンゴは3個分まとめて作り、1個だけ食べた。
焼き立てがおいしいけれど、数日なら冷蔵も可能だ。
特にバターを控えて植物油を使ったものは、油脂が固まらないのが良い。冬ならば室温に少し置くだけで、焼き立てとは違った味わいになる。準備の手間を考えると、まとめて作るのが利口な甘党なのである。