分解の日

空いた時間を使って、パソコンやタブレットを分解した月曜日。
部屋の片隅がガラクタだらけになった。

 

家族がずっと昔に使っていたパソコン、そして動かなくなったタブレットなどを、それぞれ分解したのだった。
パソコンは、工作用の部品取り。上手くいったら、このブログに書くと思う。

タブレットは、ずいぶん前に壊れたまま放置してあったもの。
Amazonの激安タブレットであるKindle Fire HD10。1つ前のモデルだ。
Amazonのサービスを利用させるための端末ということで、本当に安い。もちろん質感だって安っぽいけれど、低品質というわけではなくて、廉価なわりには良い機械だった。
ただし、1クリックで買い物ができるように設定してある「Amazon経済圏への窓」でもあるので、電源も入らず充電もできなくなった状態とはいえ、そのまま捨てるのには抵抗がある。誰かが手に入れて、万が一復旧できたら困る。

f:id:t_kato:20211129225124j:plain



なのでAmazonカスタマーサービスに連絡をしてみた。
まず復旧方法については、ごく当たり前の、調べればわかることが提案される。全て「試したけれど駄目でした」と返答するしかない。だって「きちんと通電するコンセントに正しく充電器を差し込みましたか?」なんて質問されても困ってしまう。日本で「通電しないコンセントに、間違ったかたちでプラグを差し込む」なんて状況は無いと思う。
その後にも何度か「コンセントを使ったか?」が問われた。これは「トラブルの大半は、基本的過ぎる部分の見逃し」であることをふまえた質問なのだろう。しかし僕だって機械管理の資格持ちである。そういった基本の部分は、もう確認済みだ。
電源すら入らない、というのに「再起動をしてみてください」等と提案されるのは、何かこちらが試されているのではないかと怖くなってしまう。まあ、聞くべきことが決まっているのだろう。

そういったやり取りのあとで、もうどうしようもない捨てるしかないと判明したわけだ。
捨てるのは自治体の廃棄コーナーに持ち込めばよいのだが、その前にやはりデータは破壊したい。上に書いたとおり、たとえリモートで端末の登録を解除したとしても*1、設定データそのものはタブレットに保存されているので。2段階認証を突破されるとは思わないけれど、こういうのは気持ちの問題である。

f:id:t_kato:20211129224555j:plain

というわけで、タブレットも分解した。
ネジを1つも使っていないから、分解はとても簡単。それ用のヘラも売っているけれど、僕はギターのピックや、プラスチックの使い捨てマドラー、そして15cmの「金差し」を使う。
基盤にある記憶チップ的な部分を壊して、再組み立てをして今日の作業はおしまい。明日にでも、廃棄手続きをしてくる。

パソコンも分解そのものは簡単だった。ネジ止め箇所は多いが、よく工夫されていて、ばらばらにしながら感心してしまう。無線LANのアンテナが機体強度を担っていたりと工夫がすごい。ビジネス用のノートパソコンだからか、部品交換も考えられた素晴らしい設計だった。ほとんどパズル、いやそれ以上である。

分解しても役に立つわけではない。でも、機械をばらばらにしてみるのは、なかなか貴重な経験になる。買えば済む食べ物を自宅の台所で作ってみるとか、水族館や博物館のバックヤードツアーに参加するようなものだ。この場合、理解はできなくともかまわない。上手く説明できないけれど、僕はそう思っている。

 

 

そんなわけで、今日は分解ばかりしていた気がする。
おそらく明日は片付けの日。

もう寝ます。おやすみなさい。

 

 

*1:実は、Amazonカスタマーサービスが僕に変わって「端末とアカウントの紐付け」を解除してくれたのだが、確認無しで、全てのデバイスの登録が解除されたのだった。Mackindle Paperwhiteも、携帯のAmazonアプリも全て。
びっくりした。再ログインもなかなか面倒だった。

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。