トヨタ・シエンタで使うウェイクワードを変更したことについて書く。
初めて使ったスマートスピーカー(スマートモニター)はAmazonのEcho Show。
一人暮らしの時は、朝も夜も便利に使っていた。
その時のウェイクワード、呼びかけの起点となる言葉が「エコー」だったこともあり、それ以外の機器やサービスでも、可能な限り「エコー」を設定していた。
「Siri」や「OK.Google」は未だに馴染めない。「ヘイ!トヨタ」なんて、なんだか照れてしまう。
そんなわけで、先月から乗りはじめたトヨタ・シエンタにおいても、ナビや車内サービスの音声操作は、「エコー」をウェイクワードにしていた。
でもどうやら「エコー」は誤作動が多い。
今日はじめて数人を乗せて運転したのだが、すぐに反応してしまう。
もちろん会話中に「エコー」なんて言葉は使わない。おそらくは「えっと…」とか「えっ」といった声を拾っているのだと思う。外からの音が多い自家用車だから、かなり曖昧でも声を拾うように設定してあるのだと思う。
「エコー」を設定する画面で、三文字以上を推奨していた事にもきちんと理由があったのだった。
とにかく、これでは落ち着いて運転ができない。
だから取り急ぎ、ウェイクワードは「アレクサ」に変更した。
「ヘイ Siri」よりは使いやすいし、どうやら日常の会話から"誤解"することも無さそうだ。
自宅などで使う音声操作が必要な機器の大半はAmazon製だから、「アレクサ」で統一するのが最も楽なのだった。
最初は「シエンタ」を設定するつもりだった。ただ、購入直後の現在、車内での会話に「シエンタ」は多く登場するのだった。シエンタの御先祖様である「ファンカーゴ」でも良かったのだが、あまりに馴染みがなくて忘れそう。
そもそも、音声操作を開始するためのボタンがステアリングホイールに付いているのだから、ウェイクワードに凝る必要は無いのだ。でも、来るべき未来世界のために、AIと人間が仲良く暮らす世界のために、今のうちからきちんとした名前で呼ぶ習慣を付けていきたい。機械側の聞き取り性能が十分に高ければ、あるいは全ての機器でウェイクワードを自由に設定できれば良いのだが。
そんなわけで、昨日までは「エコー、駐車場を探して」と言っていたところ、明日からは「アレクサ、今日の天気は?」と聞くことになる。そういえば、前に乗っていたマツダ車では、どんな呼びかけをしていただろう。全く思い出せない。「アクセラ」と呼んだ記憶は無い。たぶん車に語りかけてなんていなかったのだろう。
今は父と二人暮らしなので、スマートモニターやスピーカーの出番は少ない。
一人暮らしの時は、本当に便利に使っていた。
特に忙しい朝には重宝した。
「エコー、おはよう」と声をかけるだけで、日付と時報、ローカルニュースと全国ニュース、今日の天気を画面に表示し、その後は今日の予定とToDoを読み上げた後、5分毎に小さなアラーム、そして15分毎に時報を鳴らす設定にしていた。
作動すれば、出発するまで手放しで必要な情報が入ってくる。いま何時何分か、時計を見る必要もない。そういうプッシュ式の情報端末は、今まで無かった。
それ以外は、台所仕事中のBGMとタイマー、ちょっとした検索、実家とのテレビ電話以外には使っていなかったが、四国生活を支えた重要な家電だった。
機械に声をかける行為を寂しいと言う人もいたけれど、自分としてはテレビみたいなものだったから、「エコー」に親しみを覚えることも無い。スイッチを押すようなものだ。
とにかく明日からは「アレクサ」である。気が向いたら変えるかもしれない。
それ以外には、特筆すべきことが無い日ではあった。暑くて平和で、ちょっとだけ疲れた。そんな金曜日。
もう寝ます。おやすみなさい。