冬が近づくにつれ、近所の人達が野菜を届けてくれる。
別に我が家が人徳者の集まりということではないし、もちろん地元の有力者*1でもない。
単に、元農家の家庭菜園趣味者や、老後の楽しみとして市民農園で野菜を作っている人が、親の知り合いに数人いるだけ。
それだけでも、食べきれない量の大根などが、まとめて届く。
今日はベランダに大根が、そして玄関にミカンが置かれていた。
アブラナ科の若い葉を間引いた菜っ葉も貰った。
こうなるとミニマムな「笠地蔵」である。夕方には、親戚から釣ったばかりのスズキが届いた。
大根は日持ちがするけれど、鮮魚は少し困る。シチューとパンに、焼いたスズキが加わると実に変な感じだ。フライパンでオリーブオイル多めの焼き魚にして、かろうじて洋風に仕上げることができた。「面倒ならぶつ切りにして味噌で煮ればいいよ」と言うが、シチューには合わないので。
冗談みたいな話だが、チキンナゲットまで貰ってしまった。
隣町に住む叔母さんが、「安かったから、買いすぎた」と持ってきたのだ。この人は、食材を大量に買っておすそ分けをするのが趣味なのだ。
しかしどうしてチキンナゲット。
嬉しいのだが、いくら安くても、あまりに「日常」じみていて、なんというか祝祭感が足りない品だと思うのだ。でも以前はハンペンや篠田揚*2を大量に届けてくれたので、同じカテゴリーかもしれない。
チキンナゲットは冷凍した。数時間だけ凍らせたら、袋の中でばらばらにすれば、後で1個ずつ使える。貰い物なのに日常使いをして、なんだか悪い気がする。本来は山盛りにして「わーい叔母さんありがとう」と食べるべきだと思ってしまう。
では寝ます。明日は色々忙しい。今日は夜ふかしができない。