紅茶をこぼした

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正山小種という紅茶がある。
名前の通り中国のお茶であるが、一般に紅茶の一種とされている。
松の煙で燻したような独特の香りがしていて、人を選ぶ味だと思う。

僕はこれが好きで、安いものを海外通販で取り寄せて愛飲している。安いものは匂いも味もとことん奇妙で、他に似たものを思いつけない。胡散臭い味、というべきか。

とにかくこの紅茶を今日の夜も淹れた。
ビールを入れるようなステンレス製の断熱タンブラーにたっぷり作って、さて夜の趣味の時間と作業机に置いたときにトラブルが発生した。
この細長いタンブラーを、勢いよく倒してしまったのだ。
机の半分はびしょ濡れになるし、床も、テーブルに固定してあった節電タップも濡れてしまった。タップは安全機構で即座に停止し、接続していたパソコンなどもシャットダウン。
スマートフォンも濡れたけれど、今のところ問題なく使えている。防水機能の有無については忘れてしまったが、なんとかなったようだ。

机の上には紙や布や筆記用具が散らばっていた。隅のほうは埃っぽく、メモや封筒や工具が放置されていた。

そういう諸々を片付けていたら40分ほど経ってしまった。
全くの無駄な時間である。

この一連の片付けで濡れ雑巾が発生したので、せっかくだからと床掃除などもしていたら、なんとさらに20分もかかっている。紅茶1杯で60分の余計な時間を消費している。

時間はまあ、どうでもいいかもしれない。どうせ暇なのだ。
困っているのは匂い。
最初に書いたように、松を燻した香りがするのだ。部屋全体が不思議な状態になっている。飲んでいる時は好ましくても、部屋の匂いとしては落ち着かないものなのだ。
とはいえ、掃除はしっかり済ませて拭き残しも無いはず。エアコンの「空気清浄センサー」は正常だと告げている。

よくわからないけれど、この匂いに包まれて今夜は過ごすことになる。
きちんと眠れるだろうか。

 

 

 

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