ちょっと空いた時間に何をするか、は現在の自粛期間では真剣に考えなければいけない問題である。
パソコンに向かうのも良いのだが、仕事もパソコンを使うので目や肩が疲れる。
電子書籍のkindleは紙よりも目に優しいくらいだが、どちらかといえば読書は夜にじっくり行いたい。紙の本も何冊かストックしているけれど、やはり少しずつ読むよりは休日に腰を据えて読みたい。
先月に買ったタブレット用のゲーム「ファイナルファンタジー3 ピクセルリマスター版」は、大層おもしろかった。子供の頃に遊んだ名作がタブレットやスマホ用にリメイクされていて、のんびりちびちび楽しむのにはちょうどいい。
ストーリーもほどよく忘れているから、混乱せず、しかし新鮮な気持ちで遊ぶことができた。
ただし、古いゲームだからか、一度クリアしてしまうと”やりこみ要素”に欠ける。主人公たちの職業は選べるけれど、強さでいえば「忍者」と「賢者」で楽々クリアできてしまうし、装備も戦い方も工夫の余地が少ない。
でも軽く遊ぶのなら、たぶんあの時代のゲームがちょうど良いのだろう。
ちょうどアプリストアで「ドラゴンクエスト3」がサジェストされていた。
ファイナルファンタジーも安かったけれど、ドラクエ3は文庫本みたいな価格。子供時代の僕にレターパックで送ってあげたい。
とにかく、懐かしいゲームを軽く楽しむつもりで、ぽちりと購入した。
難易度は随分と低い。
元からストーリーはファイナルファンタジーシリーズよりも弱いのがドラクエ。王様に頼まれて旅に出て、スライムなどのモンスターをぷちぷちと倒していくと強くなる。
短時間で主人公達が強くなっているように感じるし、子供時代にはかなりの緊張を持って挑んだ「塔」も、薬草を使わずにクリアできた。
自分の知らないシステム(ちいさなメダルのコレクションや、冒険仲間の職業)も楽しい。特に「盗賊」という職業が強い。
当然ながら昔*1に比べると音楽も画面も綺麗だし、買い物や道具の受け渡しも洗練されている。
元はニンテンドーDS版の移植だというけれど、ストレスなく遊ぶことができている。
ドラゴンクエスト3といえば、当時のゲームとしてはずいぶんと長丁場だった思い出がある。
我が家では、ゲームを進めるのは専ら兄で、僕は後ろで見ていた。
といっても完全に兄が専有していたわけではなくて、お互いの「1日ゲームは1時間」をドラゴンクエスト3に注ぎ込んでいたはずだ。
だからファイナルファンタジー3と同じく、ぼんやりとしか覚えていないところが多い。
なんとなく、子供時代にジュブナイル小説として読んだSFを、新訳で読み直しているような感覚がある。
というわけで、先ほど冒険の仲間を編成し、塔を攻略し、今からアリアハン大陸を脱出すべく旅支度を整えるのであった。今日はそこで一旦おしまい。
武器を買い換えると確実に強くなるのがとても楽しい。昔のゲームだと、高い武器でも体感はそれほど変わらなかったような気がする。気楽に楽しめるようなチューニングがとても上手い。現実世界も、これくらいにイージーだったら良いのだが。