島田市のタヌキケーキ

なんだか昨日は色々あって、今日は寝坊してしまった。
外は雨で出かけるのも億劫。
まだ出たままの冬服を少し片付け、着るのかどうかわからない厚手のシャツをクローゼットの隅に押しやる。読んだ本をまとめて車に積み込み、いつでも気が向いた時に売り払えるようにする。

そういった小さな家事未満の作業をしているうちに午後になってしまった。

 

複眼人

複眼人

  • 作者:呉 明益
  • 発売日: 2021/04/05
  • メディア: 単行本
 

 

f:id:t_kato:20210404231522j:plain

今日のおやつはタヌキケーキ。
昔ながらのバタークリームとチョコレートの洋菓子だ。

これは島田市の「龍月堂」で買った。
和菓子屋のケーキは良いものである。
龍月堂はお土産の菓子から定番和菓子まで手広く扱っていて、サバランなども有名。新作や新企画も多い店だから、この一見レトロなタヌキケーキが本当に昔ながらなのか、それとも昨今のSNS映え*1を受けて導入したのかはわからない。
ともあれ、味も見た目もすばらしいものだった。

f:id:t_kato:20210404231528j:plain

いや、見た目はこんな感じであって、なんとなく「ショーケースの中に並んだタヌキのうち、もっともブサイク」な感じがある。でも僕だって顔を吟味して選んだわけではないから、偶然に導かれてこの顔のタヌキが箱に入れられたのだろう。
自分の場合は1人で食べるのだから、これでも全然かまわない。ちびっ子なら、文句を言うかもしれない。

f:id:t_kato:20210404232024j:plain

f:id:t_kato:20210404232035j:plain

f:id:t_kato:20210404232046j:plain

味は少しだけ特徴がある。
バター由来の塩気がしっかり感じられる。
台座になっているパウンドケーキにはオレンジピールやドライチェリーやレーズンがたっぷり混ぜられている。このドライフルーツ類が良いアクセントになっていて、見た目だけのお菓子ではない味わいがある。

桜餅を買うつもりで訪れたのに、うっかり買ってしまったタヌキケーキ。
我ながら良い機転だったと評価している。ただし桜餅は買い忘れた。

 

 

レトロスイーツ 愛着のある懐かしいお菓子

レトロスイーツ 愛着のある懐かしいお菓子

  • 作者:若山 曜子
  • 発売日: 2018/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
タイタン

タイタン

  • 作者:野崎 まど
  • 発売日: 2020/04/22
  • メディア: 単行本
 

 

なんにもできない日曜日だけど、せめてさっぱりしよう…と夕方には床屋で髪を切ってきた。
何も考えず入った安い床屋(カットだけなら2200円)だったが、腕前はともかく店の内装が怖かった。
縁起物の雑貨が店内のそこかしこに置いてある。
現代風にアレンジされた招き猫やビリケンさん、破魔矢に熊手、ドリームキャッチャー、着色された水晶、「笑って暮せば幸せな生活が送れる」というような無意味なポエムが書かれたカレンダー。
コレクター的にぎっしりと並んでいるのならまだわかるが、そういったソフトで安直な感じの縁起物&スピリチュアルグッズが店内にまんべんなく置かれているのだった。
待合スペースの漫画も「ONEPIECE」や「サラリーマン金太郎」に混ざって「実録レディースコミック別冊 本当にあった奇跡!心があったかくなる母子の話スペシャル」みたいなコンビニ本が置かれている。「奇跡のリンゴ」の本もあった。

道具や消耗品はチェーン店標準のものを使っていると思いたい。変な水やシャンプーがありそうで怖い。

こういう「全方位的かつ無邪気にリーズナブルなハッピーを求める姿勢」は怖いのだ。こだわりの部分が「縁起が良い」だけに限られているのは、もはや趣味ではない。

たぶんこの床屋は二度と行かないだろう。
大昔に通っていた心療内科(フクロウとミミズクの置物が大量に置いてある)も怖かったけれど、この店のほうが個人的には苦手。

 

 

ノマド: 漂流する高齢労働者たち

ノマド: 漂流する高齢労働者たち

 

 

頭もさっぱりしたし、手も足も爪を切って、かばんの中も整理して、ようやく落ち着いた。歯ブラシだって更新した。
これで安心して眠ることができる。どう考えても大したことがない、日常のメンテナンスの一部ではあるのだが、でも、きちんとすることは大切。心の支えになる。

 

構造素子 (早川書房)

構造素子 (早川書房)

 

 

 

 

 

*1:Twitterなどで定期的に話題になる。