初日のお花見

昼休みを過ごす休憩スペースがとても狭い。
食事中に盛大におしゃべりをする人もいるので、基本的には使わない。
職場近くに農産物直売所があって、素朴なお弁当が売られているから、最近はそれを買って近所の公園や土手に行く。
マスクを外せるし、気分転換にもなる。
晴れていて風さえ無ければとても過ごしやすい季節だ。

 

f:id:t_kato:20210401225933j:plain

しかも今の時期なら花見もできる。
普段ならバーベキューを楽しむ人が平日にもいる場所だが、今年はとても静か。2名以上が集まって食事などを始めると、シルバー人材センターのお爺さん達が注意をするのだ。

今日は桜がよく見えるベンチでカレーとナンのお弁当を食べた。
自宅で作るようなエスニック要素皆無のカレーにナン、そしてタケノコとアラメの煮物。よくわからない組み合わせである。農協経営の農産物直売所らしさにも欠ける。

のんびり桜を眺めて気持ちよく食べていたのだが、近くで遊んでいた幼児に「ねえーあのひとは1人でごはん食べてるよー」と指摘されてしまった。
完全に真実である。僕は1人でカレーとナンを食べている。イマジナリーフレンドが隣にいる、といったややこしい状況でもない。
指摘を繰り返すちびっこに対し、彼の母親はとても焦っていた。僕も母親の立場なら焦るだろう。自分の息子が、赤の他人である、公園でナンをちぎっているメガネの中年男性に、「孤独な氷河期中年が野外メシを食べているぜ」と指摘しているのだ。
逃げ場の無い真実ほど人を追い詰めるものはない。

しかし僕は温厚な氷河期中年なので、軽くナンを掲げて、無邪気なちびっこに連帯の意志を伝えるに留めた。
世界は優しくあるべきだろう。就学前の子供には、特に。

それに、ここで「いや、イマジナリーフレンドが…」とか言い出したら、若い母親も怯えてしまうし、色々とややこしいことになる。下手をすれば「声掛け事案」になってしまう。

 

 

複眼人

複眼人

  • 作者:呉 明益
  • 発売日: 2021/04/05
  • メディア: 単行本
 

 

眠れぬ夜はケーキを焼いて (コミックエッセイ)

眠れぬ夜はケーキを焼いて (コミックエッセイ)

  • 作者:午後
  • 発売日: 2021/01/21
  • メディア: Kindle
 

 それはそうと、今日は午後の早い時刻に仕事を片付けることができた。
友人のお店に行き、IT系のトラブルを2つほど片付けた。
お礼においしいものをたくさん貰った。
今はとても豊かなきもち。
今日もケーキ、明日も帰宅すれば冷蔵庫にケーキがある。すばらしい。
今年度がこのような豊かさに溢れればいい、と強く願う。
毎日がケーキの暮らし、素晴らしい未来だ。

 

セヘルが見なかった夜明け

セヘルが見なかった夜明け

 

 

お題「気分転換」