カラマンダリン大福

午前中は役所手続きなどで終わった。
といっても、退職した会社からの書類が無いと進まないことばかり。
市役所は人こそ少ないけれども、ちょっとした揉め事が発生しているカウンターが多い気がした。皆、何かに困っているのだろう。そして市役所の側も、即座に対応できない事が多いのではないか。

商店街(有名な高松市のアーケード街)では、マスク売りの露店が出ていた。
自分が見かけたのは2店舗。
どちらもマスク1枚が100円。噂では値切ることもできるという。

https://www.instagram.com/p/B_eZTLkAbOQ/

 

在庫を抱えた問屋さんか何かだろうか。あるいは善意の“放出”か。

増産体制や、諸外国からの輸入といった状況の変化で“潮目が変わった“のかもしれない*1。まだドラッグストアには並ばないが、元より大量生産可能な工業製品である。供給が始まれば、マスク不足が解消するのはそれほど難しくないと僕は考えている。津波の後の軽自動車ではないのだから。
それに今までだって、どこを探してもマスクが無いというわけではなかった。会社の経費でなら買えるくらいの価格で、どこからか社長が調達してきた、なんて話をいくつかの中小企業で聞いた。
あるところには、あるのだ。

とはいえ、まずは医療関係者が惜しみなく使い捨てできる体制づくりが最優先だろう。
まだまだマスクを必要としている、最前線の人達がいる。介護職や製造業でも、使い捨てであることが求められる現場は多い。

 

 

さて、そんな閉塞して疲弊して逼迫した嫌な感じの日常ではあるが、自宅に帰れば平穏である。
というか自転車で人のいない道を選んで走っている限り、今はとても気持ちが良い季節だ。花は咲き、ツバメは飛び交い、海にはクラゲが漂う。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/B_eyw13JEjm/

 

昨日、愛媛から届いた珍しい柑橘類、「カラマンダリン」がとてもおいしい。
説明書きの通り、冷蔵庫で冷やすとちょうどよい味になる。
温州みかんやポンカンのような、オレンジ色で、皮は手で剥けて、中の薄皮も食べることができる。
特徴としては、味が濃いことだろうか。酸味も強いが、甘味はさらに濃い。
だから冷たくすると、実に良い感じになる。
イチゴや桃も、冷蔵庫に入れてから食べる。甘みと冷たさは、とても相性が良い。

 

ならば、と大福を試してみた。
苺大福の応用編。
友人のパン屋さんや、観光地の和菓子屋で見かけたことがある。

普通は、夏みかん等の、さくさくとして酸味が強い柑橘で作るものだと思う。
餡の甘さと、果実のさっぱりした酸味は、良い組み合わせだ。

でもイチゴのように、十分に甘い果実ならば、小豆あんに合わせておいしいはずだ。
このカラマンダリンもきっと合う。そう考えて試作してみた。

作り方は割愛。
インターネットで、切り餅を使った大福の作り方を調べて、そのまま作った。
小豆餡は、以前買って余ったものが冷凍してあった。これを練り直して使用する。

予想以上においしかった。
今回は薄皮(じょうのう)をそのままにしたので見た目の鮮やかさに欠けるが、それ以外は「お店で出せる味」だと思う。

https://www.instagram.com/p/B_cCPoigZJc/

 

そのまま食べてもおいしいのだから無駄な手間かもしれないが、こういう遊びもまた文化である。料理とは物語が付与された栄養摂取である。

 

 


1個食べるのはあっという間、でも大福にすれば作って片付けるまで数十分、そしてカラマンダリンの消費量は1/4個ほどで、残りは普通に食べた。
手間と時間の無駄遣いではあるが、なにしろ暇なのでかまわないのだ。そういう意味では贅沢な和菓子といえる。

 

電子レンジでかんたん!野菜と果物の和菓子

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お題「大好きなおやつ」

 

お題「#おうち時間

 

 

 

 

*1:スーパーマーケットに並ぶ商品、特に野菜の品揃えがちょっとちぐはぐな状況だ。
中国産にんにく(剥き身)の大袋が山積みになっているのに、小松菜が品切れで、産直市で売られているような機械洗浄されていない人参が売られている。
流通が混乱しているのではないか。

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