黒蜜きなこ

今日もかき氷を食べた。好きなものを誰はばかることなく楽しめるのは、大人の特権。

かき氷は美味しいが、最近は「かき氷ブーム」であると、先ほどテレビで言っていた。ブームとなると痛し痒しである。僕としては以前から好きで食べていて、ここ数年で美味しい店が増えてきたと感じている程度の認識だったけれど、世間には食べ歩きする人達もいるらしい。僕だって美味しくて変わった味の店には行ってみたいけれど、そのために遠出したり、あるいは暑いなか行列に並んでまでは食べたくない。そういうのは「かき氷的」では無い気がするのだ。

しかしひとつだけ、わざわざ遠征して食べてみたいかき氷がある。この前行ったA.K Labo(東京都吉祥寺)の「アンズとアーモンドミルクのかき氷」だ。夏の間だけ、ちょっとフレンチっぽいかき氷を売ると貼り紙がしてあった。ケーキが美味しい店だから、きっと素晴らしい味がすると思う。

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ところで今日のかき氷は、焼津市の「あおば」の、「黒蜜きなこ」である。
黒糖のシロップ、小豆餡、そしてきな粉の組み合わせ。きな粉や小豆餡は、上だけでなく中心部や下部にも入っている。黒糖味が好きな人、和菓子好きにおすすめの味だなあ、と思いながら食べた。僕はもちろん好きな味。

 

かき氷を食べている間、ちょっと変わったことがあった。
ひとつ空けて隣の席の女性が、しきりと「美味しいね、美味しいね」と声をかけてくるのだ。なにやら携帯電話で撮影もする。
夏の暑さにやられてしまった人かもしれない、と曖昧な対応で誤魔化していたのだけれど、食べ終えた後に人違いだと判明した。
彼女は子供を幼稚園に預けていて、子供の同級生の父親である「さつかわパパ」なる人物と、僕が似ていたという事だ。幼稚園にお迎えに行く前に、偶然おなじ店でかき氷を食べることになった、という風に勘違いしていたのだと説明された。
大変恐縮していた。
それにしても、と思う。幼稚園の親同士というのはなかなか大変だ。僕は人の顔を覚えるのが苦手だから、たぶん飲食店で出会っても知らんぷりだと思う。あれほどまでにフレンドリーに接することはできないだろう。友達同士なら別だが、いや友達であってもかき氷を食べている間は(特に今日のような暑い日には)声はかけない。
僕は1年に1回くらい、こういう“ママ友”的な人から友好的な人違いをされる。子供がいるようには見えないと自分では思うのだけれど、なぜか声をかけられてしまう。不思議なことである。

 

 

 

人類が知っていることすべての短い歴史

今日はこの本を手に入れた。ビル・ブライソンは、アメリカのエッセイストではいちばん好きな人。特に「ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー」は個人的な不朽の名作。今でもたまに引っぱり出して読む。なかなか新刊が出ないのが難点。
「人類が知っていることすべての短い歴史」は、科学史と「現在までにわかっている事」を、普通の人向けに解説した本。文系の人の感覚で理系の話を噛み砕いている感じ。厚い本だが、読みやすくて「センス・オブ・ワンダー」に満ちている。

 

人類が知っていることすべての短い歴史

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ビル・ブライソンのイギリス見て歩き

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ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験―北米アパラチア自然歩道を行く

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ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー (朝日文庫)

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