焼津市にあるお茶屋さん(茶や和菓子の小売りをする店)の丸玉園では、夏の間だけかき氷を取り扱う。市販のシロップを使わず、イチゴは果実そのまま、もちろん抹茶味は茶道用の銘柄の抹茶から作る。今年はイチゴ、抹茶(濃茶、薄茶)、それから週末にだけブルーベリーがメニューにある。それぞれ練乳や小豆餡をオプションとして選べる。
今日は「濃茶」にしてみた。
茶道の濃茶に使う銘柄を選んで、茶筅で混ぜて(練って)作っているそうだ。
しっかりと濃く、苦い。香りも強い。甘みは控えめ。とても僕好みの味だけれど、人によっては練乳をプラスしたほうがまろやかになって食べやすいかもしれない。あるいは小豆餡を足して宇治金時にしても良いだろう。それくらい抹茶の味が強い。
食べ進むにつれて溶けていくのだが、それでもしっかり抹茶味。氷と合わさっても濃茶は濃茶、という感じだった。
と、大変美味しくいただいたのだが、今になって少し胸焼けがする。手のひらが熱っぽい。
薄茶を飲む程度では何とも無いが、濃茶の時はちょっと体調を崩してしまう事がある。理由はわからないが、そういう体質なのだろう。ちなみにコーヒーは何杯でも大丈夫。幸い、茶道に関わる機会はほとんど無いから、このバッド・トリップは日常生活では気にならない。しかしかき氷で胸焼けをするとは思わなかった。
そういえばメニューにも「薄茶は濃茶に比べて胃腸の弱い方におすすめです」と書かれていた。なるほど茶はもともと薬だったのだなあ、と思わせる。
ともあれ美味しいかき氷だった。抹茶好きには自信を持っておすすめできる。
近いうちに、また食べに行くつもり。次は濃茶に小豆餡を足してみたい(胸焼けは気にしない)。あるいは週末限定のブルーベリーを食べる。