午前中は家事に邁進。集中しすぎて、疲れた。
ふと気がつくと午後1時。「お昼ごはんを何にしよう、家で作るのも面倒だなー」と、とりあえず買い物のために家を出る。
「暑いから、かき氷もいいなー」なんて考えながら焼津市に入る。
マツダの車は、オーナーの意思をダイレクトに路面に伝える設計が成されているという(カタログに書いてある)。
だから、僕がかき氷を望めば、いつのまにか「あおば」の駐車場に着くのだった。わかりやすい。
鯛焼きのお店「あおば」は、夏場は専らかき氷の店となる。鯛焼きはしばらくお休み。そして、かき氷は定番の品に加えて、今期オリジナルの品がいくつか並ぶ。
今年はじめて見るものとして「マンゴー杏仁」があった。
定番の宇治金時やきな粉小豆も捨てがたい。鯛焼きの店だから、小豆餡には信頼がおける。
個人的定番の生いちご氷(ミルク抜き)も今年はまだ注文していない。
でも、マンゴー杏仁を食べることにした。
マンゴーのかき氷といったら台湾名物。
あれよりも、上品。和風化が上手くいっている、という感じか。
このかき氷の場合は、マンゴーは酸味を担う。熱帯の果物らしいねっとりした風味は薄い。
甘さはほどほど。杏仁霜の香りが、その控えめの甘みを引き立てていて、酸味とのバランスがしっかり確立できていた。
食べている間は、トロピカルフルーツや中華のスイーツらしい食べ応えがあるのに、食べ終えたあとはさっぱり、そんな不思議なかき氷だった。
食べる価値はあった、と思う。
昼食として相応しいかどうかは、また別の話。僕としては、これはこれで、良い夏の昼ごはん。
夕食は高校時代の友人と会食。
焼津市のラーメン屋に行ってきた。
これが少し変わった経緯で、先日その友人がTVを見ていたら、紹介されていたラーメン屋の店主が、僕と共通の友人だったのだ。
それで、びっくりして電話をかけてきて、じゃあ久しぶりに会おうじゃないか、と連れだってお店に行くことにしたのだ。
それぞれ、5年から10年に1回、会うかどうかという関係。会えば楽しいが、別に日常生活で遊ぶ相手ではない。ラーメン屋の友人など、ほぼ音信不通だった。
行ってみたら、TVで紹介されたということもあって、かなり混んでいた。友人はしっかり「ラーメン屋の店主」をしていた。僕達の認識は高校時代の悪友だから、つい笑ってしまう。
実は少し心配だった。「脂身のみじん切りが載った濃さを競うようなラーメン」だったらどうしよう、と。
でも、僕が注文した豚骨ラーメンは、濃厚なのにどこか優しい、安心して食べられる味だった。特徴はあるし旨味が溢れているのに、嫌な感じがしない。
いわゆる「黒いオリジナルTシャツにタオル」な現代的ラーメン屋なのだけれど、さりげなく「千鳥酢」などが使われているのが面白かった。
食べながら友人の人柄を感じる、なんてことはまるで無かった。なにしろ高校時代は「食」に関わるなんて想像できない人だったから。
しかしもう、カウンターに座って、その向こうで立派に働いている姿を見ていると、友人と2人で、くすくす笑うしかないのだった。ラーメンが美味しいので、さらにくすくす。
旧友、という贔屓目が無くとも、とても美味しいラーメンだったと思う。焼津市でラーメンが食べたくなったら第一選択となるだろう。おすすめです。