ドアミラーとパンプキンクッキー。そして鼻パッド。

 
朝いちばんに、車のドアミラーが壊れた。電源を入れると、開いたり畳んだりを繰り返す。
それなりに面白い光景だが、そのままでは走れない。一旦キーを抜き、えいっと関節技風にミラーを畳む。
そして観察した結果、1つの棒状部品が曲がっていることが判明した。指で真っ直ぐにして、次は接骨院のようにミラーをはめ込む。


とりあえず正常に戻った。でもプラスチック製部品が勝手に回復する事は無いから、昼休みにトヨタに電話をして、修理を予約する。「夕方に来てくれれば、簡単な処置ならできます」と言われた。
先ほど、そのトヨタに行ってきた。
幸いなことに、汎用部品であり、他の車に使う予定の在庫があった。そういう在庫部品を僕の車に廻して大丈夫なのだろうか。でも有り難い。
すぐに交換作業は始まった。


待っている間に、コーヒーと、パンプキンクッキーをいただく。なるほど、今日はハロウィン。
隣のソファにいた老婦人は、パンプキンクッキーのカボチャの種を丁寧に取り外していた。僕はもちろん、そのまま食べる。
カボチャの種は、昔の人には食べ物に見えないのかもしれない。あるいは、美味しいものとは思えないだけかもしれない。
僕は焼き菓子に乗っているものは、そのまま何も考えずに食べてしまう。ケーキに乗せられた種のある果物も、面倒な場合は種ごと食べる。大人になってから、大抵のものを飲み込めるようになった。不具合は無い。



それから、新しいトヨタのファミリーカーをいくつか見せてもらう。
昔は車を眺めているだけで、店員がぴったり付いてきて、いつの間にか見積もり書とパンフレットを渡された。最近は放置してくれる。僕も買うつもりが無いから、これはとても有り難い。


消耗するような部品ではないし、先日の定期整備で見落とした可能性もある、ということで、部品代(400円)だけを請求された。
せっかくだからと、反対側も換えてくれた。洗車もしてくれたし、どういうわけかボックスティッシュもくれた。
以前は道路に出るまで見送って頭を下げていたけれども、最近はそういう事をしなくなった。とても有り難い。車を買った時の「お客様アンケート」に書いたのが実を結んだ訳ではないと思うが。




そしてその後に行ったメガネ屋は、未だにこの「お見送り」をする。しかも店員が全員出てきて、整列して頭を下げる。バックミラーで確認すると、こちらが視界にあるうちは整列を解かない感じだ。
いつも通りかかって偶然この風景を見てしまった時には「嫌だなあ。気持ち悪いなあ」と思っていたのだが、自分が当事者になると、ことさら嫌で気持ち悪いものだ。
単にメガネの鼻パッドを新調してもらっただけ。120円だった。
次にメガネを買う時は、別の店に行くことに決めた。気付くのが遅すぎた。
そして先ほど渡された「お客様アンケートへご協力下さい。Webサイトで簡単記入」という紙に従い、「その他ご要望」フォームには「見送りの整列と礼は要りません」と書く。
メガネ屋でもボックスティッシュを貰った。メガネ拭きもくれた。メガネケースも無料進呈すると言い出したので、それは断った。



僕の場合、車にしろメガネにしろ、ボックスティッシュを貰ったからといって店の印象は変わらない。たぶん安上がりで無難な営業テクニックなのだろう。
ボックスティッシュのぶんを安くしろ、とは言わない。もっと単純に、「ティッシュを配るなんて無駄だ」と思うし、無駄の無い店のほうがかっこいいと感じる。好みの問題。
見送りのお辞儀は、その最たるもの。あるいは「あのお辞儀が、メガネ屋の醍醐味」と楽しみにしている人が多いのかもしれないが、総じて「かっこいい店」のほうが、特に地方都市には少ない。



冬虫夏草

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