ブッセ、うな丼、冬虫夏草。

 

朝の通勤中に、目の前で交通事故が発生した。
それほど大事故ではないにしろ、僕の車も動けない位置だったこともあり、警察への連絡や状況説明や、簡単な交通整理をした。
その事故の当事者の家族が、先ほど家にお礼を言いに来た。誰も後遺症が残るような怪我はしていないと教えてもらった。



お礼として貰った菓子折りのブッセ(コーヒー味)を食べていたら、なんとなく感じていた疑問が、ようやく形になった。
いったい誰が、僕の名前と住所を教えたのだろう。
事故の当事者2人や、彼らの保険会社の人達には教えていない。ややこしい事に巻き込まれたくないし、全員が納得する、単純明快な追突事故だった。それに大したことはしていない。
警察官に状況説明をした際には、免許証を渡して、住所氏名を伝えた。書類上必要だが、警察官も「いちおう決まりだから聞いておきます」といった態度だった。
他に関係者はいない。
ということは、警察が伝えたのだろうか。
ブッセだったから良いものの、世の中には色々な人が思いもよらない発想をするのだから、もう少し慎重になってほしいものだ。
慎重に、というか普段通りに杓子定規で融通を効かせない対応で十分だと思う。


しかしブッセをくれた人の連絡先は知らない。苗字は聞いた。こちらから電話をして「どこで僕の住所と氏名を知りましたか?」とは聞けない。
仕方がないから、県警のWebサイトから窓口を探し出し、メールをしてみた。
すぐに警察から電話がかかってきた。「原則として個人情報は教えません。教えた、という記録は残っていないですね」と言う。
「もう少し調べることも可能ですが、どうしましょう?時間はかかりますよ」と言い添える。と突っ込んでも幸せになれないよ、というニュアンスが伝わってくる。
「記録が無いのなら仕方がない、原則を遵守してほしい」と伝えて通話を終える。
もしかすると、完全に僕の記憶違いかもしれない。自分で気付かないタイプのど忘れ、という可能性もある。まさか、とは思うけれど、とりあえずこの話はおしまい。


ともあれブッセは美味しい。不味いブッセには出会った事が無い。バナナフレーバーは好みではないが、今日の詰め合わせにはバナナ味は無い(代わりにマンゴー味がある)。
まだ11個も残っている。






「うな丼の未来 ウナギの持続的利用は可能か」という本を購入した。
スーパーマーケットの特売から高級専門店までカバーする「日本の食文化」でありながら、あるいはそれ故に絶滅危惧種となった、謎の生態を持つ魚。
県内には養鰻業が盛んな土地も多いし、持ち帰り専門の鰻屋は子供の頃から馴染んできた。そして今、ばたばたと店がつぶれている。


日本の食文化は、資源量や技術や経済力やから考えて、既に多くの部分で破綻しているのではないか。鰻にかかわらず、最近はそういう事を考えさせられる事件や出来事が多い。
今までは、産地や表示の偽装や大げさな飾り文句で先送りにしてきたけれど、少なくとも一般庶民が「昔ながらの豊かで本物の食品」を気安く買えるというのは幻想に過ぎなかったのかもしれない、と思っている。
飾らず偽らず、安い食材を探しだして代用品にするのではなくて、安い食材なりの新しい料理や付き合い方をしていかないと、同じ過ちを繰り返すだろう。
LOHASな方向に転換するにも、経済や生産性が枷になる。


現状認識を誤ったままの「本物志向」は、今まで多くの生物を絶滅させてきた。
近所の淡水魚商は「今まで延々とあれだけ採ってきたのになんとか大丈夫だったのだから、数年間の規制で元通りになる」と言っているが、本当だろうか。
漁業関係者の語る資源問題に関しては、僕はあまり信用していない。




冬虫夏草
冬虫夏草
at 13.10.30
梨木 香歩
新潮社

梨木香歩氏の最新作、あの「家守綺譚」の続編も購入した。タイトルは「冬虫夏草」。
家守綺譚の、ちょっととぼけた感じが好きだったから、これも期待している。ぱらっと目を通してみたが、そういう読み方をしても全く益がないと気付き、今は後悔している。
三重県鈴鹿市が舞台の話もあるらしい。知っている地名が出るだけで、つい嬉しくなってしまう。




 
Twitter経由で知った、楽天の「行動ターゲティング広告」をオプトアウトする方法を実行する。
サイトによってはあちこちに同じ広告が並んで難儀していた。
僕の場合は、トートバッグを買ってから、トートバッグ専門店の広告ばかり表示するようになっていた。そんなにたくさんは、トートバッグを買うつもりがない。
MicrosoftAmazonGoogleのように「目障りかもしれませんが、実際はユーザーの幸福度は増しているのです」みたいな事を言わずに、シンプルに商売っけ丸出しで攻めてくる楽天が、実は苦手だ。


この漫画も買った。まだ中は見ていない。
サカサマのパテマ another side (ビッグガンガンコミックス)

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