他所の食卓

午前中は講習会。
講師として壇上で話す。
今日は正社員がほとんどで、知った顔ばかりなので気が楽だった。

午後から普段の業務へ。
少し喉の奥、鼻腔との合流地点辺りが痛い。でも大丈夫。

 

 

今日は、同僚の家に夕食に招かれていた。
何度か車で送迎したり、パソコンを修理したこともあって、家族とも話をするようになっていた。
独り暮らしの僕に、栄養をつけさせてくれるらしい。
もう1人の同僚と一緒に行ってきた。

独り暮らしなので、食事は有難い。
人の家のごはんは楽しい。
でも、この種の席では、“礼儀正しい好青年”を演じる必要がある。
しかも、僕は一応上司なので、それなりに礼儀正しくしなければならない。

幸いなことに父親は外出中だった(同僚とはいえ女子の父親と話すのはとても苦手)。
ただし、祖母、祖母の姉、母、妹と女性ばかり集まって、食事中も食後も質問攻め。疲れた。

食事は美味しかった。
チャーハンにコロッケ、煮物、温野菜サラダ、ヤキトリ、焼きナス、シチュー風のスープという脈絡の無いメニュー構成。
満腹になった。
このような“各種ゴチソウ盛り合わせ”のような食卓は、お年寄りが台所の実権を握っている家で多く見られると思う。

焼きナスがちょっと変わっていた。
丸のまましっかり焼いて、ほくほくになったものが数センチ厚の輪切りになっていた。
皮は剥いていない。生姜醤油をかけて食べる。
皮付きの焼きナスは初めてだと思う。
どんな本でも、焼きナスの項には“皮を剥く工夫”が書かれているものだが、この家のスタイルには無用の知識だろう。
味はともかく、口の中に皮がむにゅむにゅキシキシとずっと残っていて、なんだか変な感じだった。
そして、食後も口腔に“ナス感”が残る。
しばらくの間は、お盆の頃の仏間のような、青臭さとは違う雰囲気や匂いが離れなかった。

しかし、皮をほとんど焦がさずに、真ん中まで火を通すのは難しいと思う。
どのような経緯で、“皮付き焼きナス”を導入したのか、その経緯や歴史を聞いてみたかった。
同僚も家族も、普通の顔でもぐもぐとナスを食べていた。
他所の食卓というのは本当に面白いと思う。

 

まだお腹が張っている。
先程まで部屋の机で居眠りをしていた。今から本格的に眠る。

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