木星と転職とオクラ

職場からの帰り道、西の空に明るい星が見えた。
木星だろうか。
空全体がぼんやりと蒸気に包まれたような蒸し暑い夜、他の星は見えないのにその星だけが強く光っていて、なんだか変な感じ。

 

仕事は順調。
前に書いたかもしれないけれど、やはり今の仕事は辞めることにした。
いや、辞めると数週間前から(オフィシャルな発表前の打診では数ヶ月前から)言い続けているのだけれど、どうにも社長に“仕事を一時停止する”気配が無くて、でも後任も不在、というか平社員のうち残るのは社長の親族1名のみ*1、という状況で自分は「引き継ぎが完了するまでは残ります」と(まるで責任感がある真っ当な人間のように)宣言したため、このままではいつまで経っても辞められそうにないし、仕事仲間達が辞めた後に大変なことになりそうなのだ。
社長の親族氏は壊滅的に語彙が足りない人間であり、この状況を「俺と永久就職だなあ」と評していた。図らずも古い昭和人間が笑う冗談になったが、僕としては笑えない。全く笑えない。

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仕方がないから自分でスケジュールをがりがりと決めて、「こんな計画で進めましょうよ」と役員に送ってみた。こういう時、小さな会社は便利。メールで数人に送れば、何かしらの反応があるし、それできちんと事態が動く。

辞めると何度も主張していて、いつも「親会社のある四国に移住するのはかまわない。でも、静岡で共に頑張ってきた仲間が辞める状況で、今の仕事を1人で引き継ぐことが能力的に無理なのです」と言い続けていた。
最近その「四国」にある様々な会社、仕事で関わりがあった人達から「ウチで働いてみないか」と声がかかるようになった。どうやら「四国に住んでみたいが、親会社からは離れたがっている奴」と伝わっている模様*2

自分としては
「引っ越しも嫌で!仕事も嫌で!社長の親族氏も嫌だー!あれもこれも嫌だ!」
とはさすがに言えないから*3、そしてなにより業務の理不尽さを強調するための修辞として「四国に行くのはかまいません」と述べていただけなのに。

でもまあ、静岡でまた職探しをするのも大変で、実は四国に住むこと自体は興味があるので、いずれ引っ越しをするかもしれない。

そもそも今の勤め先だって、「生活を変えてやる。静岡を出るんだ」と東京の企業に面接したら「ここがオススメ」と静岡の職場を紹介されたので(しかも実家から徒歩圏)、本当に“家を出る頃合い”かもしれないと考えている。

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 
静岡百景

静岡百景

 

 

 

 

全然関係無いけれど、これ、美味しかった。

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ねばねばした野菜は苦手で、オクラも美味しいと思ったことは無い。だからちょっと驚いている。これなら普通に「美味しいひと皿」だ。
何しろ簡単。僕は卵焼き器を使った。

そして我が家のオクラも、この記事にあるように、とても背が低かった。暑いから徒長するかと思ったのだが、別の作物のように低く、そして今になってわさわさと花が咲き始めた。手もかけていないが、こんなに様子が違うのは珍しい。しかも元気なのだからわけがわからない。

 

Cool Veg 農家が提案する これからの野菜レシピ

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お題「今日の出来事」

 

 

*1:何度か書いているが、本当にこの社長の親族君はどうしようもない人なのだ。アルバイトなら3日経たずにクビになるタイプ。

*2:狭い業界なのです。しかし僕のような1年前は素人だった中年に声をかけるなんて何か勘違いしているのではないか。自分が他より秀でていることは「経験不足を自覚している」事だけだと思うのだが。それをいつも隠さないし。

*3:言ってもいいのだが嘘になるし、何も良い方向に進まないので言葉は選びます。

動物園の思い出「天王寺動物園」

ああ、良い動物園だった。

先週の日曜日に行った大阪の「天王寺動物園」は本当に楽しかった。
古くて広くて、でも現代の動物園としての改良がきちんと為されていて、動物は元気。街の真ん中にある動物園として、まさに市民の憩いの場、のんびりあるいは賑やかにたくさんの人が楽しんでいた。
観光客も多くて、自分は知らないアメリカ人家族(子供に至る全員がタトゥーとピアスをしている祖父母・姉妹とその夫、それぞれの孫)と何度もすれ違い、そして集合写真のカメラマンを求められたのだった。

しかし面白い立地だ。
道を挟んで通天閣、大阪観光の定番の飲食店エリアがあり、線路を挟めば「あいりん地区」で昼間から泥酔した老人が道路で寝込み、あるいは朝でも開いている立ち飲み屋がある。
反対側にはカフェや芝生の広場が続く小綺麗なスペースが拡がり、その先には「あべのハルカス」がある。「あいりん地区」とあべのハルカス周辺の商業エリアの間にはクリーンで安全な高層マンション群が存在する。全ての地区を歩くだけでくらくらしてしまう。
天王寺動物園と同じ敷地には小高い丘があって、そこもなかなか素敵な場所だった。東京とは違う“都会”を満喫できた。

観光、という観点では再入場が可能なことも良かった。
公園内を散策しつつ阿倍野と今宮を行き来するだけでも普通に歩道を歩くより快適で、しかも今はNight Zooもやっていた。というか夜のほうが人が多いくらいだった。

とりあえず500円で入場券を買って、街と行き来しつつ「公園で休む」くらいの利用をしても良いのではないか。トイレもあるしベンチも多い。通天閣周辺もあべのハルカスも、ひたすら人が多いから、特に子供連れにはおすすめです。

 

 

 

ファインダー越しに「あれ、どこだ?」って一瞬探してしまった。
シマウマの縞、ある条件では迷彩効果があるのだろうか。

 

トラは見やすい場所でごろごろしていて、カメラを持った人達に人気だった。

シロクマも人気。

鳥舎はあちこちにあって、好きな人は大喜び、そうでなけば素通りゾーンとなっていた。

 

おおよそ池のある展示場では、かれらゴイサギが主役。
草食動物の餌箱近くにスズメが来るように、アシカやペンギンの食べ残しを狙っていた。

 

類人猿は逆光が似合う。

こうもり。夜行動物エリアにたくさんいた。

 

やぎ。「ふれあいゾーン」に出勤する直前のリラックスタイムか?

ぺんぎん。

 

 

レッサーパンダ。同僚達に画像を見せると「風太くん!」と言う。

 

オオカミが遠吠えタイムだった。良いものを聞けた。

 

ワシ。

 

リアル版チョコボールみたいな鳥。

 

キリン。かなり広い「サファリ」を再現したゾーンがあって、かなり活発に動いていた。キリンは近くに寄ってきてくれなかったけれど(これは望遠)、でもてくてくと早足で歩いている姿が見られたので大満足。

 

ライオンは寝ていた。

 

ハイラックス。
ショッピングモールの寄付で買ったとのこと。かわいい。

 

エランドの格好良さに気付いた。

 

サイって久しぶりに見た。
哺乳類の基本デザインに別の種族を混ぜたような不思議な見た目。ちょうど食事タイムだった。

 

カバも食事中。
迫力と愛嬌を兼ね備えている。夜にはばっしゃんばっしゃん泳いでいた。

 

爬虫類館も充実していた。

 

という感じの動物園訪問。
また行きたい。
上野動物園とはまた違う、街の中の動物園でした。

 

天王寺動物園

天王寺動物園

 
Casa BRUTUS(カ-サブル-タス) 2017年 8月号 [動物園と水族館]

Casa BRUTUS(カ-サブル-タス) 2017年 8月号 [動物園と水族館]

 

 

お題「夏休みの思い出」

お題「カメラ」

 

映画「カメラを止めるな」、目玉焼きとベーコンのパスタ、カスタードプディング、紅茶のパフェ、壁掛け時計。

映画「カメラを止めるな」



映画「カメラを止めるな」を観た。
とびっきり面白かった。
劇場内では僕も笑ったし、周囲からもくすくす笑いから小さめの爆笑まで色々と聞こえてきたけれど、どうにも人によって盛り上がる部分が違うようだった。

構成による工夫で楽しませる、低予算であることを差し引いても良く出来た作品。映画作りを題材にした作品にハズレ無し、である。

タマネギ的に重なったある種メタな物語構造自体は(今思い返すと)それほど珍しくない。先が読めないストーリーでもないし、そもそも「Aと思っていたのはBでした」みたいな種明かしそのものに感心したわけでもない。たぶん映画好き(映画そのものを語れる人)ならば、きちんと説明できるだろう。僕はただ、普通に面白く楽しんできました。

 

 

ところでこの映画、本当に「制作費300万円」なのか、気になる。
俳優は無名の、下北沢あたりの演劇集団にいそうな人達ばかりだったし、撮影を1日で済ませたとしても、何十人も使って300万円ということはあるまいと考えてしまう。疑っているというよりも「制作費」とはどの範囲の出費なのか、興味があるのだ。例えば演劇学校の俳優さん達は無給なのか、とか。

専門学校のワークショップ作品だからアイデア勝負しか質を上げる方法が無くて、それには安っぽさも活かさなければならなくて、工夫のあれこれ全部が不思議なくらいに成功したのだとしたら、なかなか素敵なお話だと思う。
自分は機械や道具でも「ちょっとした形の工夫」で性能を引き上げるものが好きなので、アイデア勝負の映画はそれだけで大歓迎。

  

 

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ALLEE RESTAURANT

お昼はALLEE RESTAURANTで食べた。
目玉焼きとベーコンのオイルパスタ、とてもとても美味しい。材料自体は概ね想像できるが*1この味は家では作れない。老舗洋食屋のオムレツみたいなもので、こういうのがプロの味なのだろう。
外食では「自分の生活に取り入れたい料理」を学ぶことも多いが、今回は「食べに行く価値がある料理」だった。

食後にはプリンを食べた。
ちょう美味い。
プリンの良いところは、美味しい場合に説明が不要なこと。甘くて美味しいものには2種類あって、説明を重ねて伝えたいものと、そうでないものがある。プリンは後者なのだ。

 

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Pappus

 

プリンは食べたが、夕方にはPappusで紅茶のパフェも食べた。
平日に、もやっと精神にダメージが重なったので(胃が痛いぜ!)こういう素敵なものを食べる必要があるのだ。パフェは薬にはならないけれど、心身の滋養には最適。
というと何かしらストレス解消と逃避のために甘いものを食べに行ったみたいだけれど、実際はただ「食べたかった」だけ。美味しいものは我慢しない、駄目になりそうな時、それが一番大事。


この店のパフェは見た目がシンプル、味は複雑。紅茶味の色々な柔らかいもの(ゼリーやババロアやアイス)が層を成している。容量を稼ぐための無駄なものは一切無い。それぞれの素材(?)は単独でも混ざって美味しくて、1つの容器に盛り合わせる必然性を感じさせる。

 

そう、パフェは語りたくなるスイーツの筆頭だ。
そうでないパフェも多いが、一定水準を超えた品は、何かしらの言葉を紡ぎたくなる。少なくとも僕はそうだ。

 

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壁掛け時計

 

映画とも昼食ともおやつとも関係無く、さきほど壁掛け時計が届いた。
数年前にIKEAニトリか、そういう量販店で買った品が壊れてしまったのだ。電池を替えても数日後に遅れている。見るとコイル的なパーツにズレがある。

今回はAmazonカシオの電波時計を買った。
たぶんニトリより安い。
でも、とてもしっかりした作り。
裏面の機械部分と、フックに接する部分が頑丈かつ使いやすくデザインされている。壊れたニトリ(またはIKEA)製の時計は、手のひらサイズの目覚まし時計と同じようなムーヴメントとフック用の穴だけだったけれど、さすがカシオは真面目な構造をしている。
シンプルなデザインは気に入っているけれど、質感は価格相応。静電気たっぷりのプラスチックは掃除が大変そうなので、とりあえず帯電防止剤入りのワックスで軽く磨いておいた。
樹脂製品を買ったらまず行う個人的儀式。

電波時計の反応も早いし、暗くなれば秒針は止まる。
必要にかられて急いで買ったわりには、良い買物になる予感がする。

 

 

 

 

 

 

*1:スパイスやハーブの同定は微妙だが、基本的にはペペロンチーノに厚切りのベーコンと目玉焼きだ。

車検(自動車検査登録制度の略)

夕方、MAZDAに車を預けてきた。
車検である。

 

諸経費も、それから次の車検までの「らくらくメンテナンスパック」みたいな有料サービスもカード払いだから簡単かつ気軽に済んでしまう。実際はそれなりの金額になっているが、とにかく現時点ではは財布の厚みは変わらない。

代車はデミオ
何度かレンタカーでも乗ったけれど*1とても乗りやすい、良い車だ。運転席周りのスイッチ配置やパーツの形も悪くない。
運転も楽で、いつも「こんなに良ければデミオを買えば良かった」と考えてしまうくらい気に入っている。運転を愉しむタイプではないし、そもそも車に大したこだわりもないのに、デミオは特別にお気に入りなのだ。

 

知性は死なない 平成の鬱をこえて

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では何故、MAZDAアクセラを買ったのかというと、「ハイブリッド車だから」そして「折りたたみ自転車が入るから」だ。

特に折りたたみ自転車については、デミオアクセラを比較した際に自分の自転車をトランク前に置いてみて、さらにカタログの数値も見て、デミオを選択肢から外したのだった。
後で(レンタカーを借りた際に)試してみたら、工夫すればデミオにも僕のSTRIDAは載ったのだけれど、まあそれは仕方がない。収納に関して、工夫すればぎりぎり搭載できる、という状況は好ましくないので、後悔まではしていない。
でもデミオのほうがずいぶん安いし、小さくて運転もしやすいから、こうして乗る機会があるたびに少しだけ考えてしまう。デミオを買ったパラレルな人生を少し想像する(車ではあまり変わらない気もする。)。

 

 

 

プロパガンダ・ポスターにみる日本の戦争 135枚が映し出す真実

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デミオの話ばかり書いているが、アクセラ・ハイブリッドも良い車だ。遠距離を走っても疲れない。程々にコンパクト。燃費はもう少し頑張って欲しい(8月平均:22.8km/L)。スポーティーさを抜いて、燃費とのんびり感が欲しいところだけれど、元からそういう車ではないから仕方がない。

MAZDAの新しい営業担当者は、3ヶ月に1回くらい「ロードスターの特別版を買わないか?」みたいなお誘い電話をしてくるけれど、今はぜんぜん買い換える気にならない。アクセラ、良い車です。
そもそもロードスターの特別版に興味が無いし、3ヶ月毎に問われても、新しく車を買いたいとも思わないのだ。その辺りの気分とお財布状況をそろそろ理解して欲しい。

順調ならば明後日の朝には車検は完了。明日はデミオでお出かけする。

 

 

お題「今日の出来事」

お題「愛用しているもの」

*1:一人旅で車を借りる時は小型車しか借りない。そして慣れているマツダ車かトヨタ車を選ぶ。必然的にマツダ・デミオに乗る機会が増える。

台風とくしゃみ、シロナガスチョウチョウウオ。

強い雨としっかり晴れた空が交互にやってくる午前中、午後からはその雨の割合が増えて、夕方には大雨に。でも傘が要らないタイミングが時折発生し、自分が帰宅する時は濡れずに住んだ。

友人宅に届け物(自作の革製キーホルダー)をした時に娘さんからのクイズに答えることになった。この家に行くたびに、クイズの挑戦を受けるのだ。

Q「大きくて小さい海のものは何でしょう?」
僕「…生命(いのち)」
A「ぶっぶー!シロナガスチョウチョウウオでしたー」

難しい。彼女のクイズで正答できる自信が無い。

 

ところで唐突だが、くしゃみが止まらないので日記はこれでおしまい。
今日はもう寝ます。

 

シロナガスクジラより大きいものっているの? (児童図書館・絵本の部屋―ふしぎだな?知らないこといっぱい)

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旅のために買ったもの 軽いスニーカー

今回の大阪観光(兼出張)に関して、急遽購入したものが2つある。
急いで、深く検討しなかったのに、思いがけず“成功”だった買い物。

 

1つめはスニーカー。
出発前日に必要だとわかり、UNIQLOで買った。服に合う靴が無かったのだ。

なにしろ安い。3000円程度だった。
メッシュ状に編まれたポリエステルとゴム紐とゴムとウレタン。
安っぽいけれど、綺麗にしていれば仕事用カジュアルにも使える。少なくともそういう説明文が貼ってあった*1

とにかく軽い。靴としては破格の重量だろう。何かを確実に犠牲にしている軽さだ。

メッシュは伸縮性がある。背もたれが大きいオフィスチェアにこういうニット素材がある。通気性は抜群、ただし水たまりの水はねですら内部に侵入しそう。
つまり、水遊び用のシューズをスニーカーの体裁に仕立てたら、この靴になる。

かかと部分が少し硬い。
用心してくるぶしとかかとをきちんとカバーする靴下を履いたから問題無かったが、フットカバー的なものでは靴擦れになっていたかもしれない。いきなり旅に使うのは冒険だった。

それから中敷きが安っぽい。
低反発枕みたいなふわっとした素材は悪くない。むしろこの中敷きでクッション性の大半を担っているのではないか。しかしつるつるとして収まりが悪い。これは後で無印良品のインソールに交換した。無印のそれが自分の足に合うのでちょうど良かった。

3日間、かなり歩いたけれど、不満に思うところはほとんど無かった。
晴れが保証された外出には便利だろう。軽さは正義だ。
紐も靴本体も伸縮性があるつくり。だから常に締め付けられている感覚があって、自分は普段より0.5サイズ上を選んで正解だったと思う。

旅の常用にはしない。
でもスーツケースに放り込む、あるいは車に置いてこれからも活用する。簡易的なドライビングシューズにも使えるかもしれない。

とにかく楽な靴。夏専用かもしれない。

 

 

 

 

もう一つの購入品は、縦長のバッグインバッグ。
A4の書類と、小さめのパソコンと筆記用具が入る最小限のかばんとして購入。今回の出張では、ホテル内あるいは徒歩数分の箇所で会議をした。移動は多いが大きなかばんでは大袈裟過ぎる。旅の荷物も増えてしまう。連泊したこともあり、仕事中の移動用に(宿の近くにあったLoftで)購入した。

バッグインバッグで縦長は珍しい。
このシリーズは別売りでストラップが取り付けられる点も気に入っている。
浅いポケットから道具がはみ出なければ、外を歩いても変な感じにはならないと思う。通勤に使うにはポケットに蓋が欲しいし、収納力も足りないが、短時間なら大丈夫。

デイパック、例えばKankenのバッグインバッグにも活用できる点も嬉しい。
普段の通勤に使っているKankenに入れてみたらぴったり。見た目カジュアル、中身は仕事仕様として、ほぼ完璧な使い勝手になった。緩衝パッド入りなので、Kanken側の背当てクッションは要らないかもしれない。

 

仕事だけではなくて、プライベートな旅行でも「デジタル機器と洗面用品一式整理かばん」として決定版になりそうな予感もしている。安いし、使い倒してみようと思う。

 

*1:安っぽい、とは書かれていなかったが。

大阪から帰ってきました

大阪での仕事が終わった。社外の人と簡単な打ち合わせをしてから、静岡に戻る。


長い電車の旅を終え、駅前の駐車場(出口ゲートで精算するタイプ)から出ようとしたら、その出口で車が数台停まっている。しばらく待っていてもまるで動かない。
その先頭車両の人が「駐車券を入れても吐き出される。そして謎の数字“1600”が価格欄に表示されて動かない」と説明してくれた。
それじゃあ、と自分の券に書いてある管理会社に電話をしていたときに、若い女性がばたばたと走ってきた。

「券を入れた後に小銭が足りないことに気がついた」
「財布には1万円札と5千円札がある」
「ゲートは千円札と硬貨のみ受け付ける」
「よって、まず車のみ元の駐車区画に戻し、急いで千円札や硬貨を確保すべく店を探した」
「しかし店は見つからない。ジュースの自販機は千円札しか受け付けない」

とのこと。
どこかで聞いた話である。他人事とは思えない。
なので、アドバイスする。

「駅へ行きましょう。駅員さんが両替してくれるかもしれない。
両替ができない場合は、入場券を子供料金で買えば良いです」

この知識、まさか役に立つ時が来るとは思えなかった。

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なにしろ若い人だったので、解決策がわかれば行動は速い。
あっという間に駅に走り、そして千円札と硬貨を確保して戻ってきた。
そういえば「走るためにヒールのある靴を脱ぐ女の人」を実際に見たことは、人生初だった。フォームもしっかりしていて、日常的に運動している人の身のこなしだった。

今思えば、駐車券を入れた後に「取り消しボタン」の類を押せば良かったのではないだろうか。あるいは、ゲート周辺には管理会社の電話番号もあっただろう。まず飲み込まれた券を取り戻すことが最優先だろう。平日の真昼、あまり出入りが無い時間帯とはいえ、車を戻したのが混乱の元だった。
全体として15分くらいは待たされただろうか。

 

知性は死なない 平成の鬱をこえて

知性は死なない 平成の鬱をこえて

 

 

しかし、こうやって「田舎の駅前パーキングで小銭が無い時はまず駅へ」という英知が数人に広まった事は、人類全体をまたひとつ高いステージへと上昇させた。今日の当事者4人は、もうこの問題では困らない。いつか、全ての人類が田舎の駅前パーキングで小銭不足に陥らない世界が来る、そう僕は確信している。
トラブルから人は学ぶ。ならば15分の遅延は無駄ではなかった。

ちなみに僕は小さく畳んだ千円札を小銭エリアに隠してある。たまに使いそうになる。

 

巨人の肩に乗って―現代科学の気鋭、偉大なる先人を語る

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大阪旅行2日目(出張)

宿から動物園が見えることに気づき、ちょっと嬉しい旅行の2日目。
とはいえ今日はお仕事、会議に出席するのです。

そして夜は飲み会。
この会議では必ず懇親会という飲み会があり、そして当たり前のようにかなりの人達が喫煙する。正直なところちょっと苦手。

タバコといえば、昨晩も今朝も「あべのハルカス」から動物園のあたりを歩いていて、普通に歩きながら喫煙している人が多くて驚いたのでした。表通りで(禁煙ゾーンではなくとも)ここまでおおっぴらに火のついたタバコを持ち歩く人達を他の街ではみかけない。

 

予想通り筋肉痛がじんわりと足に発生している。仕事は会議だから別にかまわないけれど、本当ならば部屋でだらだらして、気が向いたらまた動物園に行きたい気分。でももちろんそういうわけにはいかないのです。

というわけで仕事に行ってきます。
今日は早く寝るために、午前中に日記を書きました。

 

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)

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ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

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大阪旅行1日目(三重県四日市市ー大阪)

旅にはトラブルがつきものだが、今回の大阪旅行は今のところほぼ順調。
午前中、早い時刻に出発し、まずは三重県四日市市に。


これは友人達と会うための寄り道。
会って、お茶して、話して、そしてお別れ。


近鉄四日市駅近くのRadi Cafe apartment でコーヒーとフレンチトーストを喫食。思えば四日市に引っ越した2日目に行った店がこのRadi Cafeで、その時もコーヒーとフレンチトーストを食べたのだった。文化果てる地に赴任した絶望感を2日目で解消できたことは今も強く記憶に残っている。ああ、この土地でがんばれるかもしれない、とわりと本気で考えたことを覚えている。

 

昼には三重を発ち、大阪のなかの大阪であるところの「阿倍野-天王寺-今池」エリアに到着。宿に荷を預け、まずは遅めの昼食として「かすうどん」を食べる。

その後、今回の主目的地である天王寺動物園に向かう。

動物園については後日書く。
あまりに夢中になりすぎて、おまけにNight Zooも楽しんで、今日書いていたら日付が変わってしまう。良い動物園でした。

 

通天閣の近くを散策しつつ、安いふぐ料理店で観光客向けのコースを食べた。


これが初めてのフグだったら「なあんだフグってたいして旨くないじゃん」と思うかもしれない。何度か食べていれば「価格のわりにきちんとフグじゃないか。美味しい」と評価するだろう。実際、コースの小鍋ではなくて、数人で「てっちり」を注文して、ぐつぐつ煮ながら食べるほうが美味しそう。安くても出汁は出るから、常連の人達は追加で「フグのみ、野菜抜き」を注文して食べ続けていた。

せっかくだからと、人生初の「串カツ」と「どて焼き」も体験した。
正直なところ「二度漬け禁止」はもう飽きた。「二度漬け禁止」が看板に大きく書かれている店は避けて、小さいお店に入る。烏龍茶を注文したら「飲めないのなら無理しなくていいよう」と無料の水を勧めてくれた。串カツも安かったし(80円~)、キュウリ(乱切りに塩胡椒が振ってある)もサービスしてもらったし、良いお店だ。店名は忘れたが。

 

そうだ大阪に来たのだから…と宿に戻る前にたこ焼きを買おうかと思ったのだが、考えてみればたこ焼きは静岡でも買えるし(串カツの店も静岡にあるけれど飲み屋なので入りづらい)そこまであれこれ食べなくてもいいじゃないかと気づいて、考え直したのだった。

 

合間に明日の仕事(会議)の準備をしたり、小さな美術展を見たりもした。
夕方にぶらりと歩いた地域が、街も人も飛び抜けてカジュアルで(←配慮した表現)、おおこれがあのサブカル雑誌で特集されていた「大阪のヤバいところ」なのかと何となく緊張した。100円のジュース自販機が多く、コンビニでも自販機でも紙パックの日本酒が充実していて、どことなく東南アジアの「治安が悪いストリート」の匂いがする。そういえば今日歩いたエリアでは、お洒落自転車(あるいは趣味的な自転車)を1回も見なかった。自転車は多いが、ブロンプトンBD-1が1台も無かった。都会なのに、すぐ近くには「あべのハルカス」や芝生の綺麗な公園もあるのに。

 

 

では寝ます。
先程、ゆっくりじっくりお風呂に入った。
自宅から持参したハーブの入浴剤(貰い物)も使った。なにしろ歩いた。普段まるで運動をしていないのにこういう時だけ歩き続けてしまう。今日は「あ、膝に負担がかかっているな」と感じるくらいの無理をしてしまった。明日に疲労が残らなければ良いのだが。

 

 

 

お題「カメラ」

お題「ちょっとした贅沢」

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