我が家にはいま、ゴーヤーが5本ある。
うち2本は、庭で収穫した。
残りは父の友人達からのおすそわけ。
2ヶ月ほど前だろうか、父と父の友人が連れ立ってホームセンターに行き、キュウリやトマト、そしてゴーヤーの苗をお揃いで購入した。そして各々の家庭菜園へ植え、育てた。
5人のうち2人は元兼業農家で、他の3人も家庭菜園はベテランだ。夏野菜など、容易に育てられる。
そうして少し前はキュウリが、そして今はゴーヤーが収穫時期を迎えている。高齢者ばかりの世帯で、同じ苗と環境で野菜を育てるのだから、どうしても余る。さらに言うと、誰も彼もがキュウリやゴーヤーを山ほど食べたい訳ではないのだ。
しかし、そういう見通しを考えなくなることもまた、高齢化というものなのだろう。
ともあれ、そんな理由で我が家の野菜室は、ゴーヤーが過剰なのであった。
朝に「一度に2本も採れた。どうやって食べようか」と思っているところに、父の友人がゴーヤーを持って来る。「俺ん家ではゴーヤーあんまり食べねえでよぅ」という。ならばゴーヤーなんて植えなければいいのに。
そうやって、家庭菜園仲間の数人が我が家に1本ずつ「おすそわけ」を行ったことで、テーブルには立派なゴーヤーが5本も並んだ*1。
ゴーヤーといえばゴーヤーチャンプルー。
手間もかからず、おいしい料理だ。でも2日連続で食べるようなものでもない。僕はともかく、父がこういう炒め物をたくさん食べなくなってきているため、こればかり作るわけにはいかない。
おひたし、酢の物、それにカレー味で炒め煮。工夫しても、毎日どんどんゴーヤーは増えるのだ。
というわけで、干してみた。
沖縄旅行で干しているものを見たことがある*2。民宿では味噌汁に入れていた。
とりあえず半乾きになったものを味噌汁に入れてみたが、なかなかおいしい。苦みは柔らかになり、甘みや野菜っぽさの後ろに隠れている。
さらに乾かせば、さらに食べやすくなる気がする。
今日は雨だったので、室内干しにした。小さなサーキュレーターで4時間ほど風乾した。晴れた日ならば、日陰干しで完全乾燥するはずだ。
これは便利な食材かもしれない。
とりあえず、これから余ったゴーヤーは、干して冷凍しようと思う。