ゴーヤーの煮浸し

極めて平和な金曜日だった。
特筆すべきこと無し。仕事の関係で軽のワンボックスカーに乗って、その広さに驚いたくらいだ。ハンドルもブレーキも軽くて不安になるけれど、市街地を走るのには何の不足もない。
今の軽自動車は本当によくできている。

 

さて、書くことが無いので、最近よく作る料理について記しておく。
以前少し書いたように、この夏はゴーヤーばかり食べている。庭でも穫れるし、近所の人や親戚からもいただくのだ。
食べきれない分は干して冷凍保存しているが、最近は当日に食べる分も朝に干してしまう。
厚く切っておくと夕方には半乾きになる。この状態が料理に使いやすいのだ。
汁物にしても炒め物にしても、苦味の角が取れるというか、後味が良くなる。ぬめりも青臭さも減るため、干す習慣ができてから料理の幅が広がった。

 

最も多く作っているのが、煮浸しだ。
これは父の好みもあるのだが、手間と味を考えると僕にとっても"好ましい"料理。
他の料理を準備している間に作ることができるし、加熱を電子レンジに任せてもいい。冷蔵庫で保存も可能で、冷やしたものもおいしい。

レシピはこんな感じ。

  1. ゴーヤーは長さ40mm、幅5mm程度の拍子切りにする。
  2. 6時間から12時間ほど干す。
  3. 鍋か耐熱容器にゴーヤーを入れ、水と「白だし」を入れる。
  4. 電子レンジで2分ほど加熱する。沸騰すればOK。
  5. 油揚げ、削り節、胡麻油などを入れる。
  6. 軽く混ぜ、必要なら軽く再加熱する。
  7. 粗熱がとれたら完成。冷蔵庫で冷やしても良い。

輪切りでもかまわないが、まず長さを決めて切り、半分に割ってワタや種を取り除き、幅をそろえて切り出すのが楽だと思う。干す時のスペース効率を考えても、拍子木型が良い。

味はつとめて薄味にする。ただし出汁の風味は強いほうがゴーヤーに合う。
同じ狙いで、削り節を加えるのならたっぷりと。かつおの風味は、苦味を和らげているような気がする。少量の白だしに、だしの素を追加するくらいでもいい。

僕は片手間に作るので電子レンジと密閉容器の組み合わせで加熱するけれど、もちろん小鍋でもフライパンでもできる。

一味か七味唐辛子を仕上げに振ることもある。
基本的にたくさん食べるものではないだろう。シンプルな小鉢料理だ。
量を増やしたい時は、厚揚げを使えばいい。

冷蔵庫で冷やすと色合いは悪くなる。2日目に食べる時は、たいてい冷たいものになる。おろし生姜を足すと夏っぽい味になる。

 

 

父が気に入ったので週に何回か作っているが、生干しのゴーヤーを使った料理で僕が気に入っているのは梅味の和え物だ。
電子レンジでさっと加熱した干しゴーヤーに、梅肉や「ゆかり」など、その時に思いついた梅干しっぽいものを加えて混ぜるだけ。これも削り節が合う。
醤油を垂らすこともあれば、塩昆布やワカメを混ぜることもある。
歯ごたえがあってさっぱりしていて、いかにも夏のおかずといった風情がある。酢の物よりも梅の酸味のほうがゴーヤーには合う気がする。

おそらく、さっと火を通したあとに、ふりかけの類を混ぜればそれなりに食べられる品ができるのではないか。

こうして毎日のように食べているが、それでも厄介な野菜ではある。
メインのおかずにするのが難しいのだ。ぱっと思いつくのが、ゴーヤーチャンプルーくらいで、他は全て小鉢サイズの料理なのだった。検索すれば肉詰めやグラタンなど様々なレシピが見つかるけれども、そういう手間を平日にはかけたくない。
少なくとも持て余していて(定期的に食べなければいけない)ゴーヤーに対しては、かけたくないのだった*1

 

お題「簡単レシピ」

 

*1:干すのは別。干せば問題を後回しにできるので、わりと頑張ってしまう。8月後半の自分がなんとかしてくれるはずだ。

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