吉田のうどん サファイ屋

今日もまた富士吉田・山中湖方面へ行っていた。
静岡県からは富士山を挟んだ反対側。いつも見ることができない富士山の北側斜面は、雪で真っ白だった。

山中湖をはじめ観光地が多いエリアだが、自衛隊の車が普通に走っている。トラックくらいは静岡でも見かけるが、装甲車や重機みたいな"ごつい車"が、行楽地を結ぶ県道で普通に見られる。面白い光景だ。

 

 

今日の昼食は、富士吉田市の「サファイ屋」という店で、名物のうどんを食べた。
富士吉田の伝統食である「吉田のうどん」は、太い麺や味噌と醤油を使った汁などが特徴。個人経営の小さな店が市内に点在している。

「サファイ屋」は、その特徴的な店名と同じく、内装も個性的。
建物は古い。
元はレストランだったのかもしれない。広い店内にはバーカウンターや天井扇があり、あちこちにワインの瓶が飾られている。レストランでなければ、昭和時代にあったラウンジとかサパーといった店なのかもしれない。

居抜きの吉田うどん屋は珍しくない。
でも、ここまで元の内装を残している店は珍しいのではないだろうか。
それでも座敷席が作られるなど、きちんとうどん屋として使えるようになっている。

薄暗くて広い店内は、とても静かだった。
昭和の刑事ドラマに出てきそうな店がうどん屋に改装されていて、男達が広い店内にちらばって、黙ってうどんを咀嚼している。
店の人達も、店内の案内なども奇をてらったところは皆無。それでも不思議な店、と言っていいと思う。

 

 

吉田うどんらしく、汁は味噌と醤油の混ざった味。
うどんは極めて太い。吉田のうどんの中でも、太めだと思う。そして、茹で加減は固い。自宅なら家族から指摘されそうな、火の通っていない生地の食感が芯に残る。でも、そういうこだわりなのだと思って食べると、これはこれで良いものだ。

キャベツが少しと、薄切りの豚肉、それに小さなかき揚げ。肉とかき揚げは「肉天うどん」を注文したから。
味付けや具材は家庭料理っぽい。そして麺は個性的。
吉田のうどんがブームになる前は、こういう品が当たり前だった。そういう意味で、懐かしい味を楽しめた。

 

 

今日もとびきり寒かったが、現地の人達は暖かいという。
まだ日陰には雪が残っていた。この冬はじめて雪に触ったのだが、そんなことをしているのは静岡から来た自分だけだった。

また近い内に、下手をしたら明日にも、この土地を再訪することになる。
移動時間が長いのが難点ではあるが、走っていて気持ちの良い風景ではある。移動中は、ほぼドライブ気分なのだった。

 

今週のお題「最近おいしかったもの」

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