所用にて御前崎市や掛川市へと行っていた。
午後に暇な時間ができたので、休憩がてら浜岡の砂丘に立ち寄った。
おそらく子供の頃と成人直後に行っているので、今回が人生3回目の訪問だ。
昔に比べてスケールが小さくなったような気がする。
侵食が進んだのか砂が消失したのか、あるいは僕が変化したのか。
実際のところはわからないけれど、砂を覆う草は増えているようだった。
昔と違うところは他にも色々あった。
例えば浜松市方向に連なる風力発電の風車は、自分にはとても目新しい。今日はフェザー状態で停止している風車が目立った。それでも、巨大な風車が距離を置いて並んでいる姿は圧倒される。
駐車場やトイレは新しくなっていた。
かつては防波堤の脇に路上駐車をしている状態だった。今はきちんと市営の無料駐車場がある。茶店(閉店中)やハンバーガーカフェ兼バーベキュー屋みたいな店もあった。
今日は風がびゅうびゅう吹いて、波の音も大きかった。
だけど、砂丘の頂点を挟んだ陸側では、風も波音も音質が変わってくる。こんなことは、子供の頃はわからなかった。
観光…というか遊びに来ている人達は少ない。
海にはサーファーと釣り人がいて、砂丘では子供を遊ばせている家族や、若者グループが数組程度。
全体的に寂寥感が溢れていて、なんとも自分好みの風景だった。
スマホではなく良いカメラを持っていけば良かった、と後悔したけれども、それでも素敵な休憩時間だった。
心が寂しくなって、ぼうっとして、足だけが疲れる。普段はなかなか出来る体験ではない。こういうの、嫌いではない。