お茶会の裏方

何年ぶりか忘れたが、茶道の"お茶会"に参加した。
ずいぶん昔に勤めていた会社には各種の部活動・サークル活動があって、自分は同じ部署の人がいる茶道部に入っていたのだった。
会社を辞めてからも、先生から忘れたころにお誘いの連絡がくる。
もうお稽古もしていないが、それでも呼ばれるのは、男手が必要なのだろう。

実際、一通りのことができるお弟子さん達は着物を着た女性ばかり、そして裏方で忙しく働く人達(水屋さん、と呼ばれている)も年配の方が多いので、その下で自由に動ける男手である自分は、それなりに便利な存在なのだと思う。茶道の道具は軽いものばかりではあるが、それでも数は多いし、お菓子や裏方用の食事を運んだり、テーブルを動かしたりと、非茶道的な作業だって多いのだった。

茶道のイベントの良いところは、静かなことだ。
いや、裏ではずいぶんとあけすけな雑談も聞こえるのだけれど、それでも「きちんとする」ことが建前として守られている。お互いにお礼の言葉を惜しまないし、マスクだって付ける。だから、数年ぶりの参加でも、なんだか尊重されているように思えるのだ。

今日は遠方での開催だったので、帰宅が遅くなってしまった。
師匠・師範・先生と呼ばれる人達がたくさんいて、彼女達の弟子も多く、それぞれから「がんばったお礼」として生菓子や干菓子をいただいてしまった。
あまり推奨されないけれど日持ちする保管方法も(こっそりと)教えてもらったため、明日からしばらく和菓子には不便しない。
お土産のお菓子はもちろん、全てにおいて素敵なイベントだった。人が多く集まって、不愉快な思いをしないなんて、すごいことだ。

 

 

今日の移動はもちろん、一昨日に納車された新しい車で行った。
セダンと違って屋根が高く、荷台が広いのが嬉しい。
高級とはいえない庶民的な車だが、設計が新しいせいか乗り心地も良い。運転アシストの各種機能にまかせてのんびりと走っているだけで楽しいし、余計な気を使うこともない。たぶん従来からの車好きの人にはマイナス要素なのだろうが、自分はとにかく楽に走れるだけで高評価なのだった。

 

知らない場所で知らない人に混じり、知らない知識をひたすら体感する、おもしろい休日を過ごせた。疲れたけれど、これは悪くない疲労だ。

 

 

 

お題「ささやかな幸せ」

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