今日は驚くほど暑かった。
車の外気温計は25℃を示していた。街では半袖の人も多い。肩を出した服の人達も見かけた。
桜の名所のソメイヨシノはまだまだ蕾だけれど、公園や庭の桜は満開に近いところもある。
うっかりしていて八重桜の時に収穫し忘れていた桜の花を、今日は少し摘んできた。
毎年作ろうと思って忘れがちな季節の味、桜の花の塩漬けを作るのだ。
本来はピンクの八重桜で作る。
ソメイヨシノではボリュームが足りない(花弁の割合が少ない)けれど、山桜や今の季節の桜ならば、一重咲きでも作れないことはない。
だから今日は最後のチャンスだったといえる。数日後には手遅になっていた。
作る量は少ない。
収穫したのは150mLのブラスチックチューブに詰めこんだだけ。塩漬けにすれば、本当に少量になる。でも元より沢山食べるものではないから、これでかまわない*1。
作るのも、かなり手抜きだ。
帰宅したらボウルに入れた水に放ち、数時間放置。
軽くゆすぎながら何度か水を交換して、砂埃を落とす。
この段階で、大きな柄やガクを外す。桜の花は意外と丈夫で、ばらばらになることはない。気休めに手元にあった消毒用エタノールを吹きかけたりもする。
できるだけ小さな容器に塩を敷き、水を絞った花を入れ、さらに塩、その上に花と重ねていく。蓋をして冷蔵庫で保管。その後は明日以降の作業となる。
数日後に水が出たら絞る。
最後に少し梅酢*2をまぶして、ザルの上で塩が吹くまで乾燥させたらできあがり。
翌日には咲きそうな蕾が多いと、桜湯などに使えてうれしい。
今日は完全に開花した花が多かったが、料理に使う分にはこれで十分。
こういう、小さな手作りのものをちまちま作るのは嫌いではない。
手間はかかるが、それぞれの作業は単純極まりないことも好みに合っている。しかも、雑に作っても失敗はない。すばらしいことだ。