長く伸びていた髪の毛を切ってもらった。年末から気になっていたのだ。
今回は、子供の頃から通っていた美容院にお願いした。
床屋や美容院で会話をするのが苦手なので、いくつかの店を巡回している。いちばん良いのが、安さを売りにしている床屋さん。過剰なサービスも世間話も無くて気が楽だ。遠出をした時に立ち寄ることもある。
今日の美容院は友人の親が経営していて、自分が行っても根掘り葉掘り近況を聞かれるようなこともない。「会話が苦手な、かわいそうな客」として認識されている。
ただし髪型は、ほとんど相談に乗ってくれない。
前髪の長さや耳を出すか否かを聞いたあとは、ほぼおまかせとなる。
そして、前髪の長さを確認しても、いつも短く切るのだった。
短く切られたあとに「どうですか」と問われても困ってしまう。なにしろ髪の毛なので、「もう少し長めに調整してください」は通用しないのだった。
今日ももちろん、前髪は短くなってしまった。
京都アニメーションの作品、例えば「けいおん」にこういう髪型の人達が登場したような気がする。
そして、全体的にマッシュルームカットである。
他の店で切っても、こういう風にはならない。たぶん、ざくざくと"伸びた髪を短くする"作業をしただけでは、マッシュルーム化しないはずだ。だから意図してこの髪型にしているわけだが、その理由がわからない。
来店時に「ぼさぼさに伸びたマッシュルームカット」だったら、「綺麗なマッシュルームカット」にする理由もあると思うのだが、そうではないのだ。
しかし、わざわざ髪の毛の話をするつもりもない。
どうせ明日か明後日には、適当な(無名の)髪型に戻る。
ともあれ、頭はすっきりした。少しだけ世界が寒いのは、髪を切った日ならではの感覚。
これでお正月休みは終わり。明日からは平常運転。